新しいiPadの「WiFi + 4G」モデルの製品名が、「WiFi + Cellular」に変更されるということが最近ありました。
4G通信を利用できるのが、一部の国に限られるためです。
この例とはやや状況が異なりますが、アップルは製品の発表してしまったあとで、製品名を変更することが、ときどきあります。
2004年10月に発表された、iPod初のカラー液晶搭載モデル「iPod photo」は、当初「iPod Photo」と、大文字が使用されていました。
発表後に、密かに「iPod photo」と小文字に改められ、公開済みのニュースリリースなどの文面も改変されました。
先に発売されていた「iPod mini」や、後の「iPod shuffle」との整合性をとるためかもしれません。
「iPod Photo」と大文字を使用していたときの画像が、いまもアップルのサイト上に残されています。(追記:その後削除され、現在は残っていません)
また、2009年に「iPhone 3G」の後継モデルとして登場した「iPhone 3GS」も、当初は「iPhone 3G S」と、3GとSの間にスペースを開けた状態で発表されました。
iPod photoの場合と同じように、発表されてから表記が「3GS」に変更されています。
- 2009年6月9日のプレスリリース:アップル、新しいiPhone 3G Sを発表—これまでで最も速く、パワフルなiPhone
- 2009年6月22日のプレスリリース:アップル、100万台以上のiPhone 3GSを販売
パッケージやウェブサイトのロゴは、「S」を四角で囲ったものが使用されています。
「3G S」から「3GS」への変更は、検索エンジン対策や商標登録対策のためと見られています。
参考:「3G S」から「3GS」へ――アップル、新iPhoneを名称変更|[特集]iPhone/iPad|トピックス|Computerworld
どうして大事な製品名を、発表前にしっかり詰めておかないのか謎ではありますが、当時の偉い人の気まぐれで変えられてしまったのかもしれません。
このほかにも、アップルが発売していたサーバマシン「Xserve」は、発売当初は日本国内だけ「Xserv」の名称が使われていましたが、その後「Xserve」に統一されました。
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