【編集後記】iPadにAirと付けた理由

アップル製品の分類名称

「iPad Air」の名前、どう思いますか?

大きいのほうiPadの新モデルとして、従来よりも軽量化された「iPad Air」が発表されました。
この名前には賛否両論の声があります。

iPad Airは、これまでの大きい方のiPadの後継モデルです。
軽い方と軽くない方があるわけではないので、わざわざAirと付ける必要はないという意見もあります。
iPad AirとiPad miniでは、どちらが軽いのか? という矛盾も感じさせるかもしれません。

私個人としては、大きい方のiPadに固有の名前が付いて良かったと思っています。
これまで単に「iPad」と書いた場合、miniも含めたiPad全般のことなのか、大きいiPadだけを指しているのか、わかりませんでした。
大きい方のiPadだけをあらわす場合、「フルサイズのiPad」などと書く必要がありました。
フルサイズiPadに「iPad Air」の名前が付けられたことで、この問題が解消されます。

なぜ「Air」?

ではなぜアップルは、「Air」という単語を選んだのでしょうか。
これは想像するしかありませんが、重すぎるというイメージを払拭したかったことや、大ヒット商品である「MacBook Air」にあやかりたかったのではないかと考えられます。

たわむれに、さらに想像を膨らませてみたいと思います。

「iPad Air」はiPadシリーズのフラグシップモデルです。
同じ「Air」でも、軽量化のために機能を削ぎ落としてある「MacBook Air」とは、ラインナップでの位置づけが異なります。
iPad Airより重たいモデルは無いのに(旧製品は除く)、今後もAirと呼び続けるのは不自然かもしれません。

上にも掲載しましたが、アップル製品で機種の分類に使われている名前を、図にしてみました。
アップル製品の分類名称

もしかすると今後、iPad Airよりも重たい上位モデルがリリースされるのではないでしょうか。
図に線を一本たしてみます。
アップル製品の分類名称

もしこの三機種のラインナップで展開し、「Pro」よりも軽いミドルレンジの製品をあらわす名前なのだとしたら、「Air」の名前も腑に落ちませんか?

iPadの新モデルが薄型・軽量化されることは噂されていましたが、「iPad Air」という名前になると、事前に予想できていた人は少ないでしょう。
それもそのはずです。
今後の製品展開を知っている内部の人間だけが、「Air」という名前を採用しようと思えたのではないでしょうか。

第三のiPadの姿

妄想をさらに続けます。
では「iPad Pro」とはどんな製品なのでしょう?
私が想像しているのは、iPad Airの9.7インチより、もっと大きいタッチスクリーンのデバイスです。

初代iPadのお披露目のときに、ジョブズがソファに座って使ってみせたように、iPadはリビングで使うようなコンシューマー向けの製品としてリリースされました。
しかしこの便利な魔法の板は、ビジネスでもどんどん活用されており、施設や店舗で目にすることも多いです。
店舗で使ったり、顧客に情報を見せたり操作させるような使い方では、もっと画面が大きい方がいい場合があるようです。
そのようなニーズに答えるために、まさにプロ向けとして「iPad Pro」が登場するのではないでしょうか。

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