「Armorz Stealth Extreme R with Curve Protect 強化ガラス保護シート for iPhone 6 (上級者向け)」をレビューします。
iPhone 6のガラス湾曲部分も覆える、曲面成形されたガラスフィルムです。
湾曲部分も平面ガラスで覆ってしまう製品は、これまでにもありました。
この「Armorz Stealth Extreme R」は、iPhoneの湾曲形状に沿うように立体成形されています。
外側だけではなく、内側の粘着面も曲がっています。
湾曲構造は一般的なガラスフィルムよりも気泡が抜けにくく、貼り付けが難しいために、「上級者向け」としてリリースされています。
米Armorzの製品で、日本ではミヤビックスから、iPhone 6用から発売開始されています。
リリース前の製品を提供いただき、1週間試してみたのでレビューします。
iPhone 6 Plus用は後日リリース予定です。
製品仕様と貼り付け方法
▲ 色付きのフレームを搭載したタイプの、強化ガラス製液晶保護カバーです。
ウェットタイプとドライタイプの、2種類のクリーナーが付属しています。
クリーナーは使い捨てタイプです。
▲ 裏側から見たところ。
粘着面に貼られた剥離シートは、液晶表示部分と、上のベゼル、下のベゼルの3つに分かれています。
左右の細いベゼル部分には粘着力はなく、剥離シートは貼られていません。
▲ 確かにガラスが皿状に湾曲しています。
上下のベゼル部分に貼られた粘着材は、厚みのある粘着パッドのような質感です。
▲ 剥離シートを剥がす前に、iPhoneの上に重ねてみて、貼り付けイメージを確認しておきます。
位置合わせの目印を、あらかじめ決めておきます。
▲ 最初にiPhoneに付着したホコリや指紋汚れを落とします。
「iKlear トラベルシングルス」として販売もされている、使い捨てのクリーナーが同梱されています。
ウェットシートで汚れを除去し、ドライシートで水分を拭います。
▲ 剥がす剥離シートは3枚あります。
「1」のタブが貼られた、液晶表示部分の剥離シートから剥がすのが、正しい順序のようです。
ベゼル部分の剥離シートを剥がしているうちに、液晶部分にホコリが付くのがイヤなので、私は「1」は最後に剥がすことにしました。
ベゼル部分は不透明なので、ホコリや指紋が付いても見えることはありません。
もし真似されるなら、「1」のタブを折り曲げて起こしておく必要があります。
ベゼル部分の剥離シートを剥がしたあとに、「1」のタブが粘着面に貼り付いてしまうためです。
▲ 受話口・FaceTimeカメラの穴と、ホームボタンの穴を見て、位置合わせをします。
iPhoneに載せると、染みが広がるようにして画面に吸着していきます。
▲ さてここからが、この製品が「上級者向け」たる難所です。
画面に覆い被さる曲面形状のため、一般的な平面タイプのフィルムやガラスフィルムとは異なり、気泡が簡単には抜けません。
そのままでは、大きなムラが残ります。
▲ 販売元が気泡を抜く方法の動画を公開しているので、参照してください。
ショップのブログ記事
▲ガラスのフチを一旦持ち上げて、外側へ気泡を追い出していくイメージです。
時間をかけてじっくり丁寧に作業すれば、気泡は奇麗に除けます。
私は10分〜20分程度の作業が必要でした。
▲ もしホコリが混入すると、上記の方法では抜けない気泡になります。
(写真中央に見えるのが、ホコリによる気泡)
一旦剥がして、セロハンテープを内側から貼り付けてホコリを除去します。
すべての気泡を追い出して、ムラなく貼れたら作業完了です。
使用感
▲ iPhone 6のスペースグレイモデルに「ブラック」、6 Plusのシルバーモデルに「ホワイト」を貼り付けたところです。
湾曲部分も覆い、iPhoneにフィットする滑らかなカーブを描いています。
見た目はかなり自然で、何も貼ってないように見えます。
※ iPhone 6 Plus用は国内未発売です。
▲ iPhoneの前面ガラスと背面アルミボディを繋ぐ、細いパーツまでは覆いません。
ガラス部分はきちんとカバーされています。
フチのラウンドエッジ加工も滑らかで、iPhoneの曲面と一体化して見えます。
平面ガラスが載っているのではなく、皿状のガラスが被るように覆っているのがわかります。
拡大写真なので隙間がはっきり見えていますが、実際にはほとんど気になりません。
▲ 「ゴリラガラス」ブランドの素材が使われています。
表面硬度は9Hなので、傷がついて見にくくなることはありません。
ホームボタン部分には、ガラスの厚みによる段差が生まれます。
ボタン穴の周りは、なめらかに曲面成形されています。
▲ 前面上部は、受話口のみが穴あけ加工されています。
FaceTimeカメラと各種センサー部分は、ガラスで覆われています。
▲ 透明感が高く、きれいな光沢があり、画面の発色がよく見えます。
指滑りもなめらかです。
iPhoneのシルバーモデルとゴールドモデルでは、本来なら画面のまわりにある黒いフチの部分も、フレームで覆われて白くなります。
▲ ケースとの併用について。
アップル純正のレザーケースは、Armorzのフチに乗っかる状態になります。
iPhone 6は問題ありませんでしたが、iPhone 6 Plusでは横からガラスを押し上げるようになり、気泡が発生することがありました。
これはケースやガラスの個体差により、違いが出そうです。
▲ アップル純正シリコンケースも、レザーケースと同じくガラスのフチを覆います。
こちらはiPhone 6/6 Plusとも問題ありませんでした。
個体差よりガラスを押し上げる可能性もあります。
▲ パワーサポートのハードケース「エアージャケット」(通常版)や、バンパー「Arc bumper」、ハイブリッドケース「Spigen ネオ・ハイブリッド」、手帳型ケース「Colorant Case C3 Folio」を、すべてiPhone 6用と6 Plus用で試してみました。
いずれも問題なく併用できました。
背面にハードケースを被せるタイプなら、ほぼ問題ないと思われます。
私の試した中では、iPhoneを前後から挟むパーツのあるアルミバンパー「alumania EDGE LINE」だけは装着できませんでした。
まとめ
iPhone 6の湾曲構造のために、自然な見た目で全体をカバーできるフィルムやガラスフィルムがありませんでした。
この製品は湾曲部分にもフィットするようにカーブしたガラスで、違和感なく使えます。
平面タイプのガラスフィルムと比べると、貼り付け作業は難しいですが、時間をかけて根気よく作業すれば奇麗に仕上げられます。
美しく自然な見た目で、強化ガラスでしっかりと保護もできる、満足度の高い製品です。
「Armorz Stealth Extreme R with Curve Protect 強化ガラス保護シート for iPhone 6 (上級者向け)」は、以下のオンラインショップで購入できます。
スペースグレイ向けの「ブラック」と、シルバー・ゴールドモデル向けの「ホワイト」の2色がラインナップされています。
価格は税込各5,980円です。
- Vis-a-Vis
- ビザビ 楽天市場店
ビザビ Yahoo!店 - ビザビ @ Amazon.co.jp ブラック・ホワイト
iPhone 6 Plus用は国内未発売です。
米国では6用(50ドル)よりも5ドル高い、55ドルで販売中です。
Stealth Extreme R Tempered Glass for Apple iPhone 6 Plus | Armorz