「Apple Watch磁気充電ドック」をレビューします。
Apple Watch用の、アップル純正の充電スタンドです。
これまではサードパーティーから、純正の充電ケーブルを組み込んで使うスタンドが多数リリースされていました。
マグネット充電端子の規格がサードパーティーに解放されていなかったために、純正ケーブルを組み込むしか、スタンドやドックを作る手段がありませんでした。
10月にはアップル認定規格「Made for Apple Watch」を取得した、初の充電端子内蔵製品「Belkin Charge Dock for iPhone and Apple Watch」がリリースされました。
そして11月に突如、このアップル純正スタンド「Apple Watch磁気充電ドック」が販売開始されました。
内蔵された充電端子は90度起こすことができ、平置きと横置きの2WAYで使用できます。
横置き時には、Apple Watchが置き時計のようになる「ナイトスタンドモード」も機能します。
発売開始当初は「Apple Watch Magnetic Charging Dock」という商品名でしたが、日本語の「磁気充電ドック」に名前が変わりました。
▲ 充電ドック本体と、長さ2メートルのLightningケーブルのセットです。
▲ ドックの背面にLightningメス端子を搭載し、Lightningケーブルを使って給電します。
これはApple Watch Editionにだけ付属する、専用充電ボックスと同じ仕掛けです。
▲ Apple Watchに付属の充電ケーブルと、同じ長さのLightningケーブルです。
これまでの充電環境に、そのまま置き換えて使えます。
▲ Lightningケーブルの端を、USB電源アダプタに接続します。
ドックにACアダプタは付属していないので、iPhoneやApple Watchに付属するものを使いましょう。
▲ 本体は薄い円盤型です。
つや消しのホワイトに、クローム仕上げの金属があしらわれており、上品で高級感があります。
▲ 裏面にはスエード調の生地が貼られています。
デスクなどが傷つくのを防ぎ、適度な滑り止めにもなります。
▲ この表面の材質はプラスチックなどではなく、ポリウレタン製のiPad用Smart Coverと同じものです。
金属製のApple Watchを、優しく受け止めてくれます。
▲ 裏面の生地も、Smart Coverの裏面素材と一致します。
▲ 表面のポリウレタン素材と、裏面の生地を貼り合わせているために、フチの部分に「のりしろ」があります。
▲ 腕から外したApple Watchを置くだけで、簡単に充電ができます。
充電器から取り外すのも、Apple Watchを持ち上げるだけです。
充電端子がデスクから落ちたり裏返ったりするのを防げるほか、手で接続する手間が省けて、使い勝手が大幅に向上します。
バンドがドックの上からはみ出すので、その分スペースが必要です。
▲ ミラネーゼループやリンクブレスレットなど、上下に分かれないタイプのバンドは、平置きができません。
端子を起こして、横置きスタイルで充電する必要があります。
裏から中央部を押し上げると、端子が持ち上がります。
▲ 端子が垂直になり、横置き充電可能になります。
▲ スポーツバンドを横向きに置いたところ。
平置きよりも少ないスペースで充電できます。
デジタルクラウンとサイドスイッチが、上になるように置く必要があります。
▲ 横向きに置いた際には、「ナイトスタンドモード」が機能します。
「ナイトスタンドモード」は、watchOS 2で搭載された新機能です。
Apple Watchを横向きに置いて充電すると、画面が回転して置き時計のようになるものです。
▲ 「ナイトスタンドモード」でアラームが鳴ったときには、サイドボタンを押すと停止になり、デジタルクラウンを押すとスヌーズになります。
▲ スポーツバンドを留めずに充電すると、このようにベースからはみ出ます。
▲ スポーツバンド以外のバンドとの相性も紹介します。
まずは人気のミラネーゼループ。
バンドがベース部分からはみ出ますが、デスクに接触はしていません。
▲ 腕から外したあとに、バンドを短く調節すると、はみ出さず美しく充電できます。
▲ 続いてリンクブレスレット。
金具がベースからはみ出ますが、ケーブルに乗っかるので、デスクに触れることはありません。
▲ 金具を留めてから充電すると、このようにコンパクトなります。
▲ Apple Watch用の厚手の保護ケース「Spigen ラギッド・アーマー」を装着していても、充電できました。
ただし横置き時には、端子の接触が甘くなります。
▲ 丸い穴を利用して、壁掛けしてみました。
▲ もし置き場所が無ければ、このように壁面で充電することもできます。
推奨されている使い方ではないので、落ちないように注意し、自己責任でお願いします。
▲ ベースに接続しているLightningケーブルは、iPhoneの充電にも利用できます。
▲ 旅行・出張などの際には、持ち運びに便利な巻き取り式のLightningケーブルを利用してもいいでしょう。
巻き取り式ケーブルと「磁気充電ドック」のベース部分だけあれば、iPhoneもApple Watchも充電できます(同時充電は不可。要ACアダプタ)。
▲ これまでアップルから発売された製品には、このApple Watch磁気充電ドックと同様に、白色で円形のものがあります。
iMac G4と、UFO型のAirMac Extremeです。
アップル製品のデザインを手がけてきたジョナサン・アイブ氏は、円形のデザインが好きなようです。
【編集後記】アイブはホーム画面のアイコンを丸くしたがっている(2013年9月の記事)
以前書いたこの記事で予想したようには、iOSのアイコンは丸くなりませんでしたが、今年リリースされたApple Watchは丸いアイコンでした。
来年完成するアップルの新社屋Apple Campas 2は、この磁気充電ドックのようなドーナツ型です。
まとめ
可動式の充電端子により、2通りに使うことができます。
使っているバンドの種類によっても、簡単に充電スタイルを変えられます。
ナイトスタンドモードが機能する横置きの方が、充電場所を取りません。
平置きの方が簡単に充電できますが、ミラネーゼループやリンクブレスレットには対応していません。
充電ケーブルはLightningなので、iPhoneを充電したり、ほかのケーブルを接続したりなど、柔軟に使用できます。
美しく洗練されたデザインと、工夫が盛り込まれた構造で、さすがアップル製とうならされるApple Watch充電スタンドです。
「Apple Watch磁気充電ドック」は、Apple公式サイトで購入できます。
価格は税込9,504円(税別8,800円)です。
販売ページ:Apple Watch磁気充電ドック – ホワイト
マグネット式充電ケーブルを組み込んで使う、その他の充電スタンドはこちらにまとめています。
Apple Watch充電スタンド一覧カタログ – Apple Watch Times
(2018年11月に、型番がMLDW2AM/AからMU9F2AM/Aに変わりました)