【レビュー】DJI iPhone用OSMO Mobileジンバル:手ぶれの少ない動画やモーションタイムラプスを撮影できる、電子制御スタビライザー

DJI OSMO Mobileジンバル

DJI iPhone用OSMO Mobileジンバル」をレビューします。
iPhoneを取り付けて、手ぶれを抑えた動画撮影ができる、電子制御スタビライザーです。
iPhoneとBluetooth接続し、専用アプリで撮影します。
iPhoneの向き・角度が自動制御され、手ぶれの少ない撮影ができます。
被写体の自動追尾や、タイムラプス撮影、長時間露光、パノラマ撮影機能などを搭載しています。

DJI OSMO Mobileジンバル

▲ OSMO Mobileジンバル本体のほかに、以下の付属品が同梱されています。

  • 収納ケース
  • 充電ケーブル
  • バッテリー
  • ストラップ
  • ロゼット保護キャップ

私はこれに、別売りのベースを買い足して使用しています。

DJI OSMO Mobileジンバル

▲ グリップの底部からバッテリーを収納して使用します。

DJI OSMO Mobileジンバル

▲ 充電ポートはMicro USBではなく、ステレオミニ端子のような独自のタイプです。
付属の専用ケーブルが必要です。
使い始める前に充電をして、「バッテリーのアクティベーション」をする必要があります。
またユーザ登録も必須です。

DJI OSMO Mobileジンバル

▲ 側面には、別売りの延長ロッドを取り付けるためのネジ穴があります。
延長ロッドを使わない場合は、付属の「ロゼット保護キャップ」で蓋をしておきます。

DJI OSMO Mobileジンバル

▲ 親指で操作しやすいように、ボタンが集約されています。
大きいボタンはカメラのアングルを変えるジョイスティックで、スライドさせて操作します。
赤い丸が録画ボタン、一番下がシャッターボタンです。
右横には電源スイッチがあります。

DJI OSMO Mobileジンバル

▲ 人差し指で操作できる、トリガーも搭載されています。
トリガーを引いている間は、カメラの向きが固定されます。
たとえば北向きでトリガーを引くと、自分が東や西を向いても、カメラは北向きに固定されます。
トリガーを2回すばやく押すと、カメラの向きが正面に戻ります。
3回押すと、背面カメラとFaceTimeカメラが入れ替わります。
側面のロゼット保護キャップがダイヤルのように見えますが、ただのキャップであり、機能はありません。

DJI OSMO Mobileジンバル

▲ 自撮り棒のようにiPhoneをホルダーに挟んで固定します。
iPhone 5s/SEサイズ〜iPhone 7 Plusサイズにまで対応しています。
薄型のケースなら、装着したまま固定できます。
Lighting端子側をぴったりくっつけるので、充電しながらは使えず、Lightning接続の外部マイクなども接続できません。
撮影には専用アプリ「DJI GO」を使います。
手ぶれ軽減や向きを固定するスタビライザーとしてなら、専用アプリを使わなくても動作し、好きな撮影アプリを使えます。

DJI OSMO Mobileジンバル

▲ 電子制御された3軸スタビライザーで、3カ所にモーターを内蔵しています。
様々な撮影機能があります。
以下に、「スタビライザー機能」「被写体の自動追尾」「タイムラプス撮影」「パノラマ撮影」「長時間露光」の各機能を、撮影サンプルとともに紹介します。

目次

手ぶれを防ぐ「スタビライザー」機能

▲ 激しく動かしても向きが固定される、スタビライザーとして機能します(12秒・音声なし)。

DJI OSMO Mobileジンバル

▲ 手持ちのiPhoneと、DJI OSMO Mobileを使った場合とを比較するために、このように並べて動画撮影してみました。

▲ 前半が手持ち撮影、後半がOSMO Mobile使用です(40秒・音声なし)。
手持ちだと映像がガクガク・フラフラして、建物の水平が取れていないのがわかります。
OSMO Mobileを使うと、水平がぶれず、向きもまっすぐ安定しています。
ドローンで撮影したかのような、フワッと浮かんでいるように見える滑らかな動画になります。

DJI OSMO Mobileジンバル

▲ ハンドルを水平に持てば、低いアングルの撮影もできます。

DJI OSMO Mobileジンバル

▲ 縦向き動画も撮影できます。

被写体の自動追尾機能

DJI OSMO Mobileジンバル

▲ 動物や子供など、動く被写体を自動で追いかけながら撮影できる機能です。
ターゲットを斜めにスワイプすると、四角い枠で囲われて、選択状態になります。
被写体の動きに合わせて、カメラが自動でアングルを変えてくれます。

▲ 動物を自動追尾する様子と、実際に撮影された動画をつなぎました(48秒・音声なし)。
前半はカモ、後半はハトを追いかけています。
思ったように動作しないこともありますが、激しく動く子供などを撮影する際に、サポートしてくれる機能です。

タイムラプス・モーションタイムラプス撮影

私が最も気に入っているのが、このタイムラプス撮影機能です。
撮影する長さを細かく設定したり、動きを加えた「モーションタイムラプス」を撮影できます。

▲ モーションタイムラプスで撮影した動画を組み合わせてみました(1分27秒・音声なし)。
設定したアングルに向きを変えながらタイプラプス撮影し、ダイナミックな映像が撮れます。

パノラマ撮影

DJI OSMO Mobileジンバル

▲ 180度、330度、ワイドの、3種類のパノラマ写真を撮影できます。
シャッターを切ると、OSMO Mobileがアングルを変えながら複数の写真を撮影し、それを自動で組み合わせて、1枚のパノラマ写真に仕上げます。
通常の写真と3種類のパノラマ写真を、画角の比較のために下に載せます。

DJI OSMO Mobileジンバル

▲ こちらは通常の写真。

DJI OSMO Mobileジンバル

▲ これが180度パノラマ。
カメラの真横まで撮影されています。

DJI OSMO Mobileジンバル

▲ こちらは330度パノラマ。
真後ろの30度を除く、ほぼ全周が撮影されます。

DJI OSMO Mobileジンバル

▲ こちらはワイド。
左上〜右下まで9回に分けて撮影し、ワイドレンズで撮ったような写真に仕上がります。

長時間露光

DJI OSMO Mobileジンバル

▲ シャッターを開きっぱなしにして、動きや光の軌跡を撮影するモードです。
車や人の往来が激しい通りで撮影すると、だれも居ないような、不思議な風景が撮れます。
この写真の撮影時にも、実際は多数の車が走っていました。
夜に撮影すると、車のライトが尾を引いた写真になります。

このほかにもスローモーション撮影機能もあります。

まとめ

DJI OSMO Mobileジンバル

手ぶれの少ない動画を撮れるだけじゃなく、さまざまな撮影機能を備えたスタビライザーです。
アプリと連携する電子制御で、コンパクトながらプロのような映像を撮れます。
「Phantom」などのドローンで知られるDJIの製品で、作りはしっかりしており、アプリもよくできています。
重さは500gあり、はじめはズッシリと重たく感じますが、握りやすい形状なのですぐ慣れてきます。

私が特に気に入っているのがモーションタイムラプス撮影で、空や風景の撮影にハマりました。
iPhoneを充電しながらは使えないので、長時間のタイムラプスには、十分に充電されている必要があります。
また撮影中はiPhoneを使えずヒマなので、可能なら撮影用のサブ機を使いたいところです。
オプション品のベース(スタンド)があると、さまざまな面で使い勝手がよくなるのでおすすめです。
iPhoneでのカメラ撮影がより楽しくなり、映像クオリティを高めてくれる製品です。

「DJI OSMO Mobileジンバル」は、現在は第2世代モデル「OSMO Mobile 2」がApple公式サイトで販売中です。
価格は税込16,740円(税別15,500円)です。

販売ページ:DJI iPhone用OSMO Mobileジンバル

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