「Magic Keyboard」と「Smart Keyboard Folio」は、どちらもAppleから発売されている、iPad Pro専用の外付けキーボードです。
この2種類のキーボードには、以下のような共通点があります。
Magic KeyboardとSmart Keyboard Folioの共通点
- 保護カバーにもなる二つ折り構造
- ノートパソコンのように、iPad Proを横向きに立ててタイピングできる
- iPad Proの背面にある、Smart Connectorで接続する。充電やペアリング作業が不要
- 色はスペースグレイのみ
- 11インチiPad Proの第1世代と第2世代、12.9インチiPad Proの第3世代と第4世代に対応
- 日本語版、US版、UK版など、6種類のキー配列
一方で、以下のような違いもあります。
Magic KeyboardとSmart Keyboard Folioの違い
- 大きさ・厚み・重さ
- トラックパッドの有無
- キーボードの構造
- バックライトの有無
- 立てられる角度
- カバーの開き方
- 充電用USB-C端子の有無
- 価格
以下にひとつずつ詳しく解説します。
大きさ・厚み・重さ
薄型・軽量のSmart Keyboard Folioに対して、Magic Keyboardはずっしりと重たく、大きさと厚みも増しています。
11インチ用で、サイズを比較してみます。
モデル | Smart Keyboard Folio | Magic Keyboard |
---|---|---|
幅 | 248mm | 248mm |
高さ | 182mm | 192mm | 厚み | 13.5mm | 15mm |
キーボード単体の重さ | 306g | 596g |
iPad Proと合わせた重さ (第2世代11インチWi-Fiモデルを使用) |
777g | 1,068g |
Magic Keyboardは、iPad Pro本体(471g)よりも重たく、合わせて1kgにもなります(11インチ用の場合)。
トラックパッドの有無
Magic Keyboardは、MacBookのようなトラックパッドを搭載しています。
iPadはiPadOS 13.4で、トラックパッド/マウスの操作に標準対応しました。
トラックパッドのないSmart Keyboard Folioでも、Apple純正のMagic Trackpad 2などをBluetooth接続して利用できます。
キーボードの構造
Magic Keyboardのキーボードは、「1mmのシザー構造」とされています。
押し込むと「カチャッ」となるような、深いストロークがあり、入力がしやすいです。
一方のSmart Keyboard Folioは、Apple公式では名言されていませんが、バタフライ構造と思われます。
全体がナイロン素材で覆われており、キーのまわりに隙間がありません。
ホコリや食べかすが侵入する恐れがなく、水や飲み物をこぼしても拭き取れます。
バックライトの有無
Magic Keyboardだけ、バックライトキーが採用されています。
暗いところでもキーが判別しやすい反面、iPad Proのバッテリーを多く消費する可能性があります。
バックライトの明るさは、環境光に応じて自動で調節されます。
iPadの「設定」で、手動で明るさ調節したり、オフにもできます。
立てられる角度
Smart Keyboard Folioは、iPad Proを2通りの角度で立てられます。
Magic Keyboardの場合は、範囲内で無段階に角度調節ができます。
垂直にもできるので、ふたつのカメラレンズを活かした撮影スタンドとしても使えます。
カバーの開き方
Smart Keyboard Folioは、360度まで開きます。
キーボードを背面にぴったりくっつけておけば、Apple Pencilを使うときにも邪魔になりません。
一方のMagic Keyboard(写真奥)は、カバーとして考えた場合、これ以上は開きません。
縦向きの画面で使いたいときや、平たく置いてApple Pencilを使いたいときなどは、iPad Proから取り外す必要があります。
充電用USB-C端子の有無
Magic Keyboardは、USB-C端子を搭載しています。
ここにUSB-Cケーブルと電源アダプタを接続すると、Smart Connector経由でiPad Proを充電できます。
iPad Proに直接ケーブルを挿すこともできますが、この端子を使えば、低い位置で邪魔になりません。
iPad ProのUSB-C端子は、アダプタやアクセサリを接続するのに使えます。
価格
Magic Keyboardの方が高価です。
モデル | Smart Keyboard Folio | Magic Keyboard | 価格差 |
---|---|---|---|
11インチ用 | 税込20,680円 (税別18,800円) |
税込34,980円 (税別31,800円) |
税込14,300円 (税別13,000円) |
12.9インチ用 | 税込22,880円 (税別20,800円) |
税込41,580円 (税別37,800円) |
税込18,700円 (税別17,000円) |
Apple Pencil(税込15,950円・税別14,500円)も買いたいと思うなら、考慮しておきたい価格差です。
Magic KeyboardとSmart Keyboard Folioの比較は以上です。
Smart Keyboard Folioはこんな方におすすめ
Smart Keyboard Folioは、薄くて軽いです。
カバーが360度開くので、iPad Proに付けたままApple Pencilも使えます。
iPad Proを持ち歩くことの多い方や、Apple Pencilで絵を描くことの多い方におすすめです。
キートップ全体がナイロン素材で覆われていて、水やホコリにも強いです。
飲み物をこぼす恐れのある方や、スナックを食べながら使いたい方も、Smart Keyboard Folioなら安心です。
キー入力のしやすさは、Magic Keyobordには劣りますが、十分に快適なタイピングができます。
トラックパッドがない点は、画面操作をすれば済む話ですし、必要ならBluetoothで外付けできます。
Magic Keyboardよりも安いので、Apple Pencilも一緒に買って、iPad Proを「フル装備」にしたい方にも最適です。
Magic Keyboardはこんな方におすすめ
Magic Keyboardは、キー配列はSmart Keyboard Folioと同じですが、シザー構造の採用により、タイピングのしやすさが進化しています。
ポインタで操作ができるトラックパッドは、文字入力時のカーソル移動でとくに便利です。
iPad Proでバリバリとテキスト入力する方におすすめです。
いつもバッグに入れて持ち歩きたいという方には、ずっしりとした重さがあるため、つらいかもしれません。
縦画面で使うときや、Apple Pencilで描くときなどは、iPad Proを取り外さなければならず、不便な点もあります。
電源アダプタを接続できるUSB-C端子も備えているので、充電台としても機能します。
自宅などに据え置きで使う用途にはぴったりです。
Smart Keyboard Folio・Magic Keyboardの販売ページ
以下のオンラインショップで購入できます。
それぞれ6種類のキー配列で販売中です。
11インチiPad Pro(第2世代)用Smart Keyboard Folio:税込20,680円(税別18,800円)
12.9インチiPad Pro(第4世代)用Smart Keyboard Folio:税込22,880円(税別20,800円)
11インチiPad Pro(第2世代)用Magic Keyboard:税込34,980円(税別31,800円)
12.9インチiPad Pro(第4世代)用Magic Keyboard:税込41,580円(税別37,800円)