【詳細レビュー】iPad 2
このページでは、アップルのiPadの新モデル「iPad 2」をご紹介します。
概要
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「iPad 2」(アイパッド・ツー)は、アップルのタブレット型デバイス「iPad」の、第2世代モデルです。
前モデルより薄く、軽量化され、新たに前面と背面にカメラを搭載しています。
新たにホワイトのカラーバリエーションが追加され、ブラックとホワイトの2色から選べるようになりました。
2011年3月に、米国で発売されました。
日本では4月28日発売です。
このページでは、前モデルの初代iPadとの違いを比較しながら、iPad 2の特徴を紹介します。
「iPadって、そもそも何?」という方は、iPad Filesの概要・種類・仕様をご覧ください。
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前モデルと変わらない点
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iPad 2は、前モデルとなる初代のiPadから、変わっていない点も多くあります。
- OSのバージョン
- 発売時にiPad 2に搭載されているiOS 4.3は、初代iPadにもアップデートで提供されている。
- 画面の大きさ・解像度
- 画面の解像度は、前モデルのままの、1024 x 768ピクセル。
- ラインナップ
- 16GB、32GB、64GBの3種類の容量。
- Wi-Fiモデルと、Wi-Fi + 3Gモデルの2種類。
- ただし米国では、iPad 2のWi-Fi + 3Gモデルには、AT&T版(GSM)とVerizon版(CDMA)の2種類がある。
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iPad 2で新しくなった点
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iPad 2の、主な変更点を挙げます。
- カメラを搭載
- 薄く・軽く
- 処理性能が向上
- カラーバリエーション
- ミラーリング出力
- 3軸ジャイロ
- iMovie
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1)カメラを搭載
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iPad 2には、待望のカメラが搭載されました。
画面側の「フロントカメラ」と、背面側の「バックカメラ」のふたつが搭載されています。
カメラ搭載にともない、デフォルトで用意されているアプリケーションが3つ増えています。
- カメラ:写真撮影・ビデオ撮影用
- FaceTime:テレビ電話用
- Photo Booth:エフェクトを加えた写真を撮れる
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フロントカメラとバックカメラともに、写真とビデオの撮影ができます。
カメラ性能は、第4世代iPod touchと同等です。
iPhone 4のカメラよりも劣るのが、残念なところ。
- バックカメラ
- 写真:960 x 720 ピクセル(5倍デジタルズームが可能)
- ビデオ:1280 x 720 ピクセル
- フロントカメラ
- 写真:640 x 480 ピクセル
- ビデオ:640 x 480 ピクセル
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「FaceTime」アプリケーションを使用して、iPhone/iPod touchと同様にFaceTime通話ができます。
FaceTime時には、フロントカメラが中央に来るように、iPadをタテ向きに使った方がいいようです。
横向きにした場合は、フロントカメラが右側または左側に寄るため、こちらの目線が、相手側からは逸れて見えます。
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「Photo Booth」は、エフェクトをかけた写真を撮れるアプリケーションです。
8種類のエフェクトが用意されています。
画面をなぞって、エフェクトのかかる程度や、かかる位置を調節できます。
エフェクトはリアルタイム表示されるので、写真を残さなくても楽しめます。
フロントカメラを使って、「変な顔になる鏡」としてみんなで楽しむのが、主な使い方になる気がします。
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2)薄く・軽く
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iPad 2の厚さは、8.8ミリです。
厚さ13.4ミリの前モデルよりも、3割も薄くなっています。
厚さ9.3ミリのiPhone 4よりも、さらに薄いことになります。
側面の「厚み」を見せないデザインになっているので、実際よりも薄く見えます。
重さも、Wi-Fiモデルで79g、Wi-Fi + 3Gモデルで117g、前モデルよりも軽くなっています。
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側面をシャープに削ぎ落としたため、前モデルで側面にあったスリープスイッチ、消音スイッチ、ボリュームボタンが、背面側に移動しています。
第4世代iPod touchと似た形状です。
正面(画面側)からボタンの位置を確認しにくく、初代iPadよりも押しにくくなっています。
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3)処理性能が向上
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初代iPadの「Apple A4」シングルコアプロセッサを上回る性能の、「A5」デュアルコアプロセッサが、iPad 2に搭載されています。
処理速度は2倍、グラフィック性能は9倍になったとアナウンスされています。
初代iPadでも充分に、なんでもサクサク動いていた印象ですが、iPad 2はさらにキビキビ動いて気持ちがいいです。
iPad 2の性能を活かすよう最適化されたアプリもリリースされていて、iPad 2で立ち上げたときに、より美しいグラフィックが表示されます。
左の写真は、ゲーム「Infinity Blade」の、iPad 2と初代iPadのプレイ画面を比較したものです。
iPad 2に最適化されたアプリケーションは、「iPad 2のグラフィック性能を発揮できる、最適化されたゲームアプリ9本」で紹介しています。
iPad 2を購入したら、ぜひ「Infinity Blade」か「Real Racing 2 HD」をプレイして、驚きのグラフィック性能を体感してください。
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4)カラーバリエーション
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iPad 2は、新たに「ブラック」「ホワイト」の2色のカラーバリエーションになっています。
「ブラック」は、初代iPadと同じカラーリングです。
「ホワイト」は、前面の画面の周囲が、白くなっているだけです。
選択肢が増え、どちらを買うか迷ってしまうところです。
「ホワイト」は、初代iPadには無かった色なので、ひと目で「iPad 2」だとわかります。
ホワイトのデメリットとしては、写真や映画等を鑑賞する際に、白い枠の部分が主張しすぎて、画面に集中しにくいようです。
またホワイトは、保護シート・フィルムを貼るのが難しいらしいです。
(貼り付けの匠として知られる、@visavis_miyavixのツイートによると、「難度は異常。縁が見えない」とのこと)
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5)ミラーリング出力
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iPad 2は、別売りの映像出力ケーブルを使用して、ホーム画面やアプリケーションの画面を、テレビ等にミラーリング出力できます。
ミラーリング出力には、「Apple Digital AVアダプタ」か「Apple VGAアダプタ」を使用します。
ミラーリング出力は、今のところiPad 2のみの機能で、iPhoneもiPod touchも対応していません。
詳しくは、製品紹介/Apple Digital AVアダプタを参照してください。
ミラーリングのデモ映像はこちら。
↓
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6)3軸ジャイロ
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初代iPadから搭載されていた加速度センサーに加え、iPad 2では新たに、3軸ジャイロセンサーが搭載されています。
対応するアプリケーションで、デバイスの傾きや動きに応じた操作ができます。
iPad用のレースゲーム「Real Racing 2 HD」では、3軸ジャイロを使用し、より正確なハンドル操作ができるようになっています。
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7)iMovie
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カメラを搭載したiPad 2にのみ対応するアプリケーションも、続々とリリースされています。
そのひとつが、アップルの「iMovie」です。
ビデオ編集アプリケーション「iMovie」は、カメラを搭載したiPhone 4と第4世代iPod touch、そしてiPad 2に対応しています。
iPhoneやiPad 2で撮影したビデオを編集して、YouTubeなどにアップロードできます。
Mac用のiMovieと比べると、機能は劣りますが、iPadの大きな画面で、指先だけでビデオ編集して、すぐ公開できるのは楽しい作業です。
iMovieで編集した、サンプルの映像をYouTubeにアップしました。
アップロードも、iMovieから直接行っています。
使用した映像は、iPhone 4で撮影したものです。
↓
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アクセサリで活用する
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iPad 2の機能を拡張し、より便利に使える、別売りのアクセサリを紹介します。
まずは、言わずと知れた「Smart Cover」通称「風呂蓋」。
ポリウレタン製とレザー製の2種類で、各5色の合計10種類が用意されています。
詳しいレビューは、製品紹介/iPad Smart Coverを参照してください。
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「Apple Digital AVアダプタ」はDockコネクタに接続する、HDMI出力アダプタです。
iPad 2では、ホーム画面やあらゆるアプリの画面を、ミラーリング出力できます。
iPhone/iPod touch/初代iPadでも使用できるアクセサリですが、出力できるコンテンツはビデオや写真などに限られています。
ミラーリングに対応しているのはiPad 2のみです。
テレビと接続するためのHDMIケーブルは、別途用意する必要があります。
詳しいレビューは、製品紹介/Apple Digital AVアダプタを参照してください。
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「Apple Wireless Keyboard」は、iPadの文字入力に使用できる、Bluetoothワイヤレスキーボードです。
Mac、iPhone、iPod touchにも対応しています。
キー配列の異なる「JIS」と「US」の2種類で、価格は各6,800円です。
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iPad 2用のケースも、すでに多数発売されています。
左の写真は、背面を保護する薄型のクリアケース「eggshell」です。
iPad 2用のケースは、ケースカタログ/iPad 2に一覧を掲載しています。
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iPad 2にSmart Coverを装着した状態でも、初代iPadの厚み・幅を下回ります。
初代iPad用に設計されている、スリーブ式収納ケースのほとんどに、Smart Coverを装着したままのiPad 2を収納できます。
初代iPad用のシリコーンケースやクリアケース、フリップ式のレザーケースなどは、iPad 2では使用できません。
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まとめ
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初代モデルでもかなり完成された印象を与えるiPadの、待望の新モデルです。
カメラの搭載やスピードアップなど、性能を向上しつつ、より薄く・軽くなり、様々な面で進化が見られます。
ただ「中身」であるOSのバージョンが、現時点では初代モデルと同じなので、いまひとつインパクトに欠けます。
向上した処理能力の恩恵を受けられるのも、ビデオ編集アプリケーションや、3Dグラフィックのゲームなどに限られます。
iPad 2のグラフィック性能に最適化されたゲームもあり、ゲームをたくさんダウンロードするユーザには特におすすめできます。
ゲームをミラーリングで大型テレビに出力してプレイしたときの迫力は、初代モデルでは味わえないものです。
今後は、iPad 2のスペックに合わせたアプリも多数リリースされると思われます。
高性能・多機能が薄型のボディに詰め込まれ、よりいっそう「魔法のよう」なデバイスになったiPad 2を、ぜひ体験してください。
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ここが良い!
- 革新的なデバイス「iPad」を、さらに進化させた新モデル。
- 前モデルよりも薄く・軽くなった。デザインも洗練されたものに。
- 前面・背面にカメラを搭載。さまざまなカメラアプリケーションを利用可能に。FaceTimeやPhoto Boothも楽しい。
- 処理性能が向上。最適化されたゲームなどでは、性能を活かした美しいグラフィックが表示される。
- 2色のカラーバリエーションから選べるようになった。
- HDMIまたはVGAアダプタで、画面のミラーリング出力ができる。
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ここはいまひとつ
- OSのバージョンが、現時点では前モデルと変わらず、目新しさに欠ける。
- カメラの品質は、iPhone 4のものを下回る。
- スリープスイッチや消音ボタンが背面に移動し、押しにくくなった。
- ストレージ容量が従来のまま。
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