【詳細レビュー】Air ジャケットセット for iPhone 3G
このページではiPhoneの背面用薄型カバー“Air ジャケットセット for iPhone 3G”をご紹介します。
概要
“Air ジャケットセット for iPhone 3G”は、iPhoneの背面を保護するポリカーボネート素材のカバーです。 |
はじめに、Airジャケットが誘発する「接触染み」について
左の写真の、泥水が撥ねたような灰色の染みをご覧ください。 iPhoneにクリア(透明)のAirジャケットを装着すると、このような染みがあらわれます。(大きい写真) iPhoneとケースが密着した部分が、光の屈折のせいなのか、このような染みに見えてしまいます。 iPhoneがブラックの場合は、虹色の染みとして見えるようです。 |
メーカーのウェブサイトには記載されていませんが、Airジャケットには、この「接触染み」を防ぐためのシールが付属していました。 |
説明書きによると、 「iPhone 3G と air jacketのプラスチック同士の密着が気になる方は、図のように付属のシールをお貼りください。」 とのこと。 気にならないはずがありません。 |
しかし、この円形シールをベタベタ貼ったところを想像すると、あまりにも見苦しい。 メーカーサイトの売り文句を信じて、見た目を損なわない・何も付けていないようなケースを期待していたのが、こんなシールを貼らされることになるとは…。 接触染みもイヤですが、シールを貼るのもイヤです。 |
そこで、1.5mm角ぐらいに切った白いカッティングシートを、Airジャケットの内側10カ所ぐらいに貼ることにしました。 ここまで貼らないと、完全にシミを消せませんでした。 透明のカッティングシートも試しましたが、白のシートの方が目立たないように感じました。 |
カッティングシートを貼ったAirジャケットを装着した様子。 格好よくはありませんが、最初の写真の接触染みよりはマシになりました。(大きい写真) そういうワケで、以下のレビュー内の写真には、この自作の接触染み防止シートが貼られています。 |
カッティングシートのチップの自作、貼る位置の試行錯誤には、時間と手間がかかりました。 洗剤で洗ってコンパウンドで磨けばシミが消えたという報告もありますが(レビュー集参照)、それが有効な手段なら、メーカーにはそれを施した状態で出荷していただきたいです。 ホワイトのiPhoneを使用してる場合は、「接触染みを気にしない」か「円形シールをiPhoneに貼る」のどちらかを受け入れることのできる人にしか、このケースはおすすめできません。 【2009年12月追記】この現象は「小麦粉」「ベビーパウダー」などで解消できます。 |
使用方法と使用感
薄く、カプセル状に成形されたフォルムは、セルロイドの筆入れや石けん箱を連想させます。 |
ほかのクリアケースとの厚みの比較。 一番手前のAirジャケットが、2分の1ぐらいの厚みに見えます。 |
ケースは、ヨコ方向にiPhoneを抱え込むように被せます。 ボリュームスイッチのある方を先にはめて、反対側をかぶせます。 カポっとはまります。 ケースを外すときは逆の手順。 |
例の「接触染み」さえ無ければ、本当に何もつけていないような装着感です。 |
これは慣れの問題だと思いますが、手探りで操作していると、スリープスイッチと間違えて、ケースのエッジを触ってしまうことがありました。 指先の感覚が混乱します。 |
ボリュームボタン、サウンドオン/オフスイッチは、他のクリアケースと比較して、開口部が小さいです。 ボタンが穴の中に落窪んだ状態になり、操作しにくいです。 |
ケースはiPhoneの銀枠の中ほどで固定されています。 ケース自体が薄いので、iPhoneの落下時等の保護性能・耐衝撃性は期待できません。 |
正面からの見た目も、なにも付けていないように見えます。 「iPhoneの見た目を損ないたくない人におすすめ」と言いたいところですが、「接触染み」の問題があるので、そうもいきません。 非常に残念な製品です。 ケースにシールやラインストーンなどを貼って、iPhoneの背面をデコレーションするのに適していると思います。 |
付属品
「Airジャケットセット」の製品名が示すとおり、製品にはいくつかの付属品があります。 |
液晶用保護フィルムが、質感の異なる2種類も付属します。 光沢のある「クリスタルフィルム」と、反射・映り込みを押さえる「アンチグレアフィルム」の2種類です。 それぞれ単品販売もされている製品です。 |
「ほこり取りシート」は、上記フィルムを貼るときに使用します。
iPhoneの液晶面にぺたっと貼付けて、ホコリを取り除きます。 要するに、じゅうたんの掃除に使うコロコロローラーみたいなものです。 フィルムを貼るときには、指紋も拭き取る必要があるので、クリーニングクロスを別途用意しておかなければなりません。 |
Dockコネクタカバーは、iPhoneのドックコネクタ端子を保護するキャップです。
ダイヤテックの「capi!R」と同等品です。 |
パワーサポートの直販サイトで購入すると、「Dockコネクタキャップ」(写真左)が付いてきます。 これはDockコネクタケーブルのオス端子を保護するものです。 さらに、iPod用のDockコネクタカバー(写真右)も付いていました。 |
ほかのアクセサリとの互換性
底部は大きく開いているので、大きいコネクタのケーブルも接続できます。 |
ドックアダプタを外した状態のUniversal Dockにも接続できます。 |
Airジャケットがどんなに薄いといっても、さすがに“Apple iPhone 3G Dock”には接続できません。
各ドックについては、製品紹介/Apple iPhone 3G DockとUniversal Dockを参照してください。 |
“HipCase for iPhone”に入れることもできました。 しかし出し入れはキツいです。 電話が来たらサッと取り出す、というわけにはいかないようです。 |
“ハンドメイドフェルトケース for iPhone 3G”とは、問題なく併用できます。 |
“Air ジャケットセット for iPhone 3G”の購入は
“Air ジャケットセット for iPhone 3G”は以下のショップで購入できます。 Airジャケットは、このページで紹介したクリア(PPK-71)の他に、ホワイト(PPK-70)とブラック(PPK-72)、クリアブラック(PPK-73)が発売されます。 |
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