iPod touch (Late 2009)が「第3世代」に区分変更された理由

3rd generation iPod touch (Late 2009)

アップルのサイトで「iPod touch (Late 2009)」の表記が、「iPod touch (3rd generation)」(第3世代iPod touch)に変更されはじめました。
理由はわかりませんが、「iPhone OS 4」のさらに次のバージョン「OS 5」が、「Late 2009」以降にしか対応しないことの布石ではないかとも考えられます。

iPod touchの「第2世代」と「Late 2009」

「iPod touch (Late 2009)」は、「第2世代iPod touch」のマイナーチェンジ版として、2009年9月に発売されました。

  • 2008年9月発売:8GB(第2世代)/16GB(第2世代)/32GB(第2世代)
  • 2009年9月発売:8GB(第2世代のまま)/32GB(Late 2009)/64GB(Late 2009)

中位、上位モデルの容量が2倍にアップデートされたのが、「Late 2009」です。
「Late 2009」の外観は「第2世代」と同じですが、プロセッサが高速化されています。

「Late 2009」が発表される前、「カメラ付きの第3世代iPod touchが発売される」と噂されていました。
しかし実際に発売されたのはカメラが無く、変更もマイナーチェンジにとどまるもので、新たに「第3世代」と呼ぶほどの変化ではありませんでした。
そこでアップルも「第2世代iPod touchの『2009年後期モデル』」という位置づけにしたのだと思われます。

これまで一部のサードパーティやユーザが「Late 2009」を「第3世代iPod touch」と呼ぶことはありました。
しかしアップルは、Apple StoreのアクセサリやApp Storeアプリの対応表記では、「Late 2009」は「第2世代」に分類していました。
当サイト「ありがとうiPod」でも、「Late 2009」は「第2世代のバリエーション」として扱ってきました。

アップルが「Late 2009」を「第3世代」と呼びはじめた

今回の「iPhone OS 4」の発表から突然、アップルは「Late 2009」を「第3世代」として扱いはじめました。
「iPhone OS 4」の目玉機能のひとつであるマルチタスクは、「第3世代のiPod touch(32GBまたは64GBの2009年後期モデル)」で動作すると案内されています。
iPodの種類を見分けるサポート情報ページIdentifying iPod modelsでも、これまで「iPod touch (Late 2009)」だったものが「iPod touch (3rd generation)」に変更されています。
(記事投稿時、日本語ページiPod のモデルを区別する方法では「Late 2009」のままです。)

なぜ?

アップルがいまさら分類を変更したねらいは、ハードとソフトのアップデートのロードマップに関係があると考えられます。

「Late 2009」を「第3世代」に据えることにより、「iPhone OS 4」がプリインストールされるであろう次世代のiPod touchは「第4世代」になります。
次世代のiPhoneも、初代から数えて「4代目」になるので、ハードとソフトのメジャーアップデートの数字が一致し、区切りが明快になります。

iPhone / iPod touch / iPhone OSのロードマップ(予想を含む)

「iPhone OS 4」は、初代のiPhoneとiPod touchはサポートしないことが発表されています。
「iPhone OS 4」のさらに次の世代の「iPhone OS 5」が、「Late 2009」=第3世代には対応するが「第2世代」にはインストールできないということも、ありえない話ではありません。
「OS 5」のリリース時には、アップルは「第3世代iPod touchには対応するが、第2世代iPod touchはサポートしない」とアナウンスできます。
上の図の予想が当たれば、「OSのメジャーアップデートは2回まで」とするシンプルなルールにのっとって、今後のアップデータが提供されることになります。

LINEMO

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