手を入念に洗っても、ウイルスが付着したiPhoneをまた触ったのでは、意味がないですよね。
これはどうしたらいいのでしょう？
まずiPhoneが耐水性だからといって、手と一緒に石鹸でジャブジャブ洗うのは避けたほうがいいでしょう。
ウイルスをやっつけることができても、iPhoneも壊れてしまう可能性があります。
iPhoneを石鹸や洗剤で洗うのは、Appleが推奨していません。
またiPhoneの耐水性は永久ではなく、使い方によって性能が衰えることがあります。
公式サポート情報：iPhone 7 以降の防沫・耐水・防塵性能について – Apple サポート
ではアルコール消毒はどうでしょうか。
AppleはiPhoneの清掃方法を公開しており、やはり「洗浄用品」の使用は推奨されていません。
公式サポート情報：iPhone のお手入れをする – Apple サポート
【2020年3月11日追記】Appleのサポート情報が更新され、条件を満たす消毒剤も使っていいことになりました。
関連記事：【ニュース】『お手入れに消毒剤を使っても大丈夫ですか？』 iPhone/Apple Watchなどのアルコール洗浄について、Appleが公式サポート情報で回答
iPhoneのガラスの表面には、指滑りを良くしたり、光の反射を抑える目的で、コーティングが施されています。
むやみにアルコールや洗浄剤を使うと、このコーティングが剥がれてしまう可能性があります。
しかしアルコールクリーナーを使って、実際にコーティングに影響が出たという話は、聞いたことがありません。
画面保護フィルムはアルコールクリーナーが付属しているものが多いので、使ったことがあるひとも多いでしょう。
フィルム貼りサービスの現場でも、よく使われています。
アルコール洗浄剤を使っても、すぐさまコーティングに影響があるわけではなく、ある程度は耐えられそうです。
スプレー式の消毒液をiPhoneに直接噴霧するのは、やめたほうがいいでしょう。
iPhone 11のカメラレンズまわりと、iPhone 11 Pro/11 Pro Maxの背面は、磨りガラスのような仕上げになっています。
ここはデニムの色などが付着することがあり、汚れが落ちにくい場合は、「温かい石鹸水に浸した柔らかい布」を使ってもいいことになっています。
アルコール不使用のウェットティッシュで拭くだけでも、表面に付着したものを落とす効果はあるでしょう。
私が提案する方法は、「iPhoneケースと画面保護フィルムを拭く」です。
iPhoneにケースと保護フィルムをつけておけば、アルコールクリーナーで拭いても、本体を痛める心配はありません。
ケースやフィルムが変質するかもしれませんが、取り替えればすむ話です。
ケースは本革製や布製は避けた方がいいでしょう。
ポリカーボネートやTPU製のケースなら、洗って清潔にできます。
Apple Watchも同様に、石鹸や洗剤の使用は推奨されていません。
私はApple Watchの防水性能を信じて、バンドごと軽く石鹸で洗うことがあります。
スポーツループバンドなら洗濯もできます。
公式サポート情報：Apple Watch のお手入れ方法 – Apple サポート
たくさんのお客さんが展示品に触れる、Apple Storeの店頭では、どうしているのでしょう？
昨年9月にApple丸の内で見たのですが、「WHOOSH!」というブランドの液晶クリーナーで、iPhoneやiPadの画面を磨いていました。
- メーカー公式サイト：WHOOSH! | Award-Winning Screen Cleaners
- Amazon.co.jp： WHOOSH 液晶クリーナー スマホ 液晶モニタ用
- 【楽天市場】WHOOSHの通販
これは除菌用ではなく、汚れを落とし、指紋をつきにくくする効果があるようです。
スタッフの作業を眺めていたら、指紋まみれだった画面がピカピカになっていました。
私もiPad Proの指紋がいつも気になるので、いつか使ってみたいと思っていました。
Apple Storeが現在、ウイルス対策で何か使っているかは不明です。
iPhone、iPad、Apple Watch以外にも、AirPodsやApple Pencil、MacBookのキーボードなど、手で直接触れるものは気になりますよね。
Appleでは各種製品の清掃方法を案内しています。
公式サポート情報：Apple 製品のお手入れ方法 – Apple サポート
【2020年3月11日追記】Appleのサポート情報が更新され、条件を満たす消毒剤も使っていいことになりました。
関連記事：【ニュース】『お手入れに消毒剤を使っても大丈夫ですか？』 iPhone/Apple Watchなどのアルコール洗浄について、Appleが公式サポート情報で回答