Beatsから発売されている「Powerbeats 高性能ワイヤレスイヤフォン」をレビューします。
耳掛け式の、スポーツ向けのBluetoothイヤホンです。
AirPods(第2世代)と同じ、Apple H1を搭載しています。
Apple製品と簡単にペアリングできるほか、Hey Siriにも対応しています。
▲ Beatsの「Powerbeats」は、スポーツ向け耳掛け式イヤホンのシリーズです。
初代モデルは有線イヤホンとして登場し、「Powerbeats2」(写真左)からワイヤレスタイプが追加されました。
「Powerbeats3」(写真中央)では、AirPods(第1世代)と同じApple W1チップを搭載し、ワイヤレスタイプのみになりました。
▲ その後Apple H1チップを採用した、完全ワイヤレスタイプの「Powerbeats Pro」(写真右)が登場しています。
「Powerbeats3」の後継に位置付けられる「Powerbeats」は、製品名から世代番号が省かれました。
「Powerbeats Pro」と同じ形状のユニットを採用し、同じくApple H1チップを内蔵しています。
ケーブルの出る位置が変わり、ケーブルの途中にあったリモコン・マイクは、「Pro」に倣ってユニット上に搭載されました。
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▲ 以下のものがセットになっています。
- イヤホン本体
- シリコーン製イヤーチップ(計4サイズ)
- 充電用Lightningケーブル
- キャリングケース
▲ 左右のユニットがケーブルでつながれた、ネックバンド型のBluetoothイヤホンです。
このページで使用しているレッドのほかに、ブラック、ホワイトの、計3色のカラーバリエーションです。
▲ 右ユニットの底部に、充電用のLightning端子を搭載しています。
完全ワイヤレスのPowerbeats Proを除き、これまでのPowerbeatsシリーズは、Micro USBでの充電でした。
今回初めて、BeatsXやSolo Proなどと同じくLightningでの充電になりました。
耐汗/防沫機能を備えていますが、充電端子にキャップは無く、むき出しです。
▲ 珍しい黒色のLightningショートケーブルが付属しています。
電源アダプタは付属しないので、iPhone用の5W電源アダプタなどを使います。
1回の充電で、最大15時間駆動します。
旧モデルの「Powerbeats3」と比べると、駆動時間は3時間延長されています。
急速充電機能「Fast Fuel機能」を搭載し、わずか5分の充電で1時間使うこともできます。
▲ 2段に重なったタイプを含めて、4種類のシリコーン製イヤーチップが付属しています。
本体のカラーに合わせた色が採用されています。
ひととおり試して、自分にフィットするのを見極めるのをおすすめします。
▲ 左ユニットの上部には、電源ボタンとLEDインジケーターがあります。
長押しで電源オン/オフします。
右ユニットの上部にあるのは音量ボタンです。
前の方を押すと音量上げ、後ろの方(背中側)を押すと音量下げです。
▲ 側面の「b」ロゴマーク部分は、右ユニットだけボタンになっています。
音楽の再生/一時停止、ダブルクリックで曲送り、トリプルクリックで曲戻し、電話への応答ができます。
長押しすると、Siriを呼び出せます。
Apple H1チップを搭載しているので、ハンズフリーでSiriを呼び出せる「Hey Siri」にも対応しています。
▲ 対応するiPhone/iPadなどに近づけて電源を入れると、画面にポップアップが表示され、簡単にペアリングができます。
Apple W1チップ/H1チップ搭載ヘッドホンは、ヘッドホンのモデル別のグラフィックが表示されるはずですが、このPowerbeatsは、まだ間に合っていないようでした(iOS 13.3.1時点)。
同じiCloudアカウントでログインしているデバイス間で、同期先を簡単に切り替えられます。
▲ iPhoneと接続して、音楽を聴いてみます。
中音域に厚みがあり、高音域も綺麗に聞こえ、満足できる音質です。
誤解されがちですが、Powerbeatsシリーズは「カナル型(耳栓型)」イヤホンではありません。
耳道を塞ぐように差し込むのは、形状的に困難です。
BOSEの「インイヤー型」と呼ばれているタイプや、AirPods Proと同じジャンルです。
カナル型のような、しっかりした低音は期待できません。
▲ 「ネックバンド」に当たるケーブルは、非常にしなやかです。
従来品は、絡まりにくい平形のケーブルが採用されていました。
このPowerbeatsは通常の丸型ケーブルですが、従来品よりも絡まりにくく、扱いやすく感じます。
肌に触れても不快感はありません。
▲ 耐汗/防沫機能は、従来品よりも強化されたとのことです。
汗をかく運動時や、雨天時のランニングでも安心して使えます。
▲ バッテリー残量は、同期しているiPhoneの「バッテリー」ウィジェットで確認できます。
Apple製/Beats製のヘッドホンは、専用のアイコンで表示されます。
▲ 付属のキャリングケースは、今回が初登場となる、ナイロン製の巾着です。
▲ 従来のPowerbeatsは、ファスナーで閉じる硬いシェル型や、シリコーン製のスリーブでした。
この巾着タイプは、収納しやすくコンパクトで気に入りました。
Powerbeats Proとの違い
▲ 先に発売されていた完全ワイヤレスイヤホン「Powerbeats Pro」と、同じ形状のユニットが採用されています。
Powerbeats Proは片方だけでも使えるように、左右どちらにも同じボタンが搭載されています。
Powerbeatsは、右側にだけ音量ボタンと決定ボタンがあり、左側には電源ボタンがあります。
充電ケースで制御するPowerbeats Proには、電源ボタンはありません。
▲ Powerbeats Proは、耳に装着しているかを認識して、音楽を自動で再生/一時停止するセンサーを搭載しています。
Powerbeatsには、この機能はありません。
▲ 音質を聴き比べてみましたが、違いは認識できませんでした。
左右が繋がったPowerbeatsの方が、デバイスと安定して接続できる可能性があります。
前述のとおりケーブルがしなやかなので、いったん身につけてしまうと、ケーブルの存在はまったく気になりません。
従来品とケーブルが出る向きも違うので、頬のあたりで邪魔になることもありません。
完全ワイヤレスのPowerbeats Proと、同じくらい快適です。
ケーブルで首から下げられるのも、Proには無い便利さです。
充電ケースも必要ないので、屋外などではケーブルで繋がったPowerbeatsの方が、扱いやすく感じることもありそうです。
まとめ
Beatsの定番シリーズPowerbeatsに、Apple H1チップを載せた新モデルです。
完全ワイヤレスのPowerbeats Proと同じ形状を採用し、装着感や使い勝手も進化しています。
前モデルのPowerbeats3よりも5,000円安くなり、Powerbeats Proと比べても一万円安いというリーズナブルさで、この機能は魅力的です。
充電がLightningになったのも、iPhoneユーザーにはメリットが大きいです。
片耳だけで使いたいのでなければ、Proよりもこちらをおすすめします。
「Beats Powerbeats 高性能ワイヤレスイヤフォン」は、以下のオンラインショップで購入できます。
価格は税込16,280円(税別14,800円)です。