AfterShokz(アフターショックス)から発売されている「OpenMove(オープンムーブ)」をレビューします。
耳を塞がない骨伝導方式を採用した、Bluetoothワイヤレスヘッドホンです。
レビューにはメーカー提供の評価用サンプルを使用しています。
頭蓋骨を振動させて聴覚に伝える、骨伝導が採用されています。
耳を塞がずに音楽を聞けます。
周囲の音を遮らないので、運動などの際に安全に音楽を楽しめます。
2012年から骨伝導ワイヤレスヘッドホンを展開しているAfterShokzブランドの中で、このOpenMoveは2020年9月発売の最新モデルで、エントリーモデルに位置付けられています。
従来のエントリーモデル「TITANIUM」と比較して、20%軽量化しています。
充電端子にUSB-Cを採用したり、Bluetooth 5.0への対応、上位モデル「Aeropex」と同じQualcomm製チップを搭載するなどの進化を遂げています。
メーカー公式サイトの製品詳細:OPENMOVE – AfterShokzJP
製品仕様・外観
▲ ヘッドホン本体と、充電用USBケーブル、イヤープラグ(耳栓) 、キャリングポーチのセットです。
マニュアルや保証書も付属しています。
▲ スリムかつシンプルな、洗練されたデザインです。
重量はわずか29gで、手に取ってみると軽さに驚かされます。
汗や雨にも耐えられる、防水・防塵規格IP55に準拠しています。
▲ 後頭部にまわすバンド部分は、チタニウム合金のワイヤー入りです。
しなやかに曲げることができつつも、元の形状を維持します。
カラーバリエーションは、現在はこの「スレートグレー」と、もう1色「アルパインホワイト」の、2色のみ発売されています。
「エレベーションブルー」と「ヒマラヤンピンク」の2色が、後日順次発売予定となっています。
▲ 右側バンドの下には、音量ボタンがあります。
右耳の裏に手を伸ばし、上下からつまむようにして押します。
音量+ボタンは、電源ボタンを兼ねています。
2秒長押しで電源オン、3秒長押しでオフになります。
音楽の再生中に、+と-を同時に3秒長押しすると、イコライザーが変更されます。
通話中に同時に2秒長押しで、ミュート/ミュート解除になります。
▲ 音量ボタンの脇にあるキャップを開けると、充電用のUSB-C端子があります。
汎用のUSBケーブルで充電できるので便利です。
▲ 充電用に、USB-C to USB-Aケーブルが付属しています。
電源アダプタは付属していません。
約2時間の充電で、最大6時間の連続使用ができます。
▲ 左側ユニットの外側にあるラインの端が、操作ボタンになっています。
音楽の再生/一時停止や、電話への応答、Siriの呼び出しに使います。
操作時には、こめかみを押すようなスタイルになります。
▲ メガネを後ろむきに掛けるように身につけることで、パッドが耳の前に当たります。
パッドが頭蓋骨を振動させて、耳の奥にある聴覚神経に、音楽を届けます。
▲ ナイロン製の巾着型キャリングポーチが付属しています。
付属の充電ケーブルや耳栓なども、一緒に収納できます。
音楽を聴く
▲ iPhoneとBluetooth接続して、音楽を聴いてみます。
OpenMoveには音声ガイド機能を搭載しています。
電源オン/オフ時や、デバイスとの接続時などに、声でアナウンスしてくれます。
2台のデバイスと同時にペアリングできる、マルチポイント接続に対応しています。
▲ 皮膚に当てて骨を通過して聞いているにも関わらず、それなりにクリアなサウンドを楽しめます。
耳を塞がずに音楽が聞こえてくるのは、開放感があり、不思議な感じもします。
音量を上げ気味にすると、高音域も綺麗に聞こえます。
骨伝導ヘッドホンの特性上、音楽に合わせてビリビリ振動することがあります。
電子音楽よりも生楽器の楽曲の方が、より振動を起こし、これが気持ちよくも感じます。
▲ EarPods/AirPodsなどの、普通のイヤホンと同程度に、音漏れはします。
遮音性がないので、騒がしい場所だと音楽は聞こえにくくなり、音量を上げる必要があります。
飛行機内などのノイズが大きなシーンでも使えるように、耳栓が付属しています。
耳栓を使うと、くぐもった音に聞こえるようになります。
内蔵されたイコライザーの中に、イヤープラグ用があるので、これに切り替えることで聞きやすくなります。
イコライザーは、音量ボタンふたつを同時に長押しすると切り替えられます。
「スタンダード」「ボーカルブースト」「イヤープラグ」の3つのモードがあります。
▲ IP55準拠の防水性能を備えているので、雨に日にも使えて、汗にも強いです。
耳を塞がないので、車の音などもそのまま聞こえて、ランニングやウォーキングが安全にできます。
上位モデル「AfterShokz Aeropex」との違い
AfterShokzの骨伝導ワイヤレスヘッドホンの上位モデル「Aeropex」(写真右)と比較してみます。
音質にはほとんど違いが感じられませんが、やはりAeropexの方が高音域なども自然に聞こえます。
Aeropexの方が、わずかに軽いにも関わらず、バッテリー性能が優れています。
防水性能も、AeropexはIP67でより高くなっていますが、充電端子が独自の仕様になっているという不便な点もあります。
そして価格は倍近く違います。
価格は半額程度でも、性能にはそこまでの違いはなく、OpenMoveは非常にコストパフォーマンスが高いです。
関連記事:【レビュー】AfterShokz Aeropex 骨伝導ワイヤレスヘッドホン
まとめ
AfterShokzのスポーツ向け骨伝導ヘッドホンの、エントリーモデルです。
価格はリーズナブルに抑えつつ、上位モデルに引けを取らない性能を備えています。
耳を塞がないので、屋外でのスポーツのほかに、リモートワークなど自宅で使うのにも便利です。
機能性・クオリティにおいても満足度の高い、コストパフォーマンスに優れた製品です。
「AfterShokz OpenMove 骨伝導ワイヤレスヘッドホン」は、以下のオンラインショップで購入できます。
価格は税込11,880円です。