Apple純正の「MagSafe対応iPhoneファインウーブンウォレット」をレビューします。
MagSafeシステム対応のiPhoneの背面に、マグネットで吸着するカードケースです。
環境に配慮した新しい素材「ファインウーブン」が使用されています。
▲ 2020年にiPhone 12向けに初登場した「MagSafe対応iPhoneレザーウォレット」の、後継モデルに当たります。
Appleは2023年秋から、製造時に環境に与える負荷を考慮して、レザー製の純正アクセサリを廃止しています。
レザーが使われていたiPhoneケースやApple Watchバンドなどが、新素材「ファインウーブン」に変更・リニューアルしています。
「レザーウォレット」の代わりに登場したのが、この「ファインウーブンウォレット」です。
▲ MagSafe対応の「ウォレット」シリーズでは、第3世代目にあたります。
最初のモデル「MagSafe対応iPhoneレザーウォレット」は、2020年10月に登場しました。
2021年9月には、「探す」ネットワーク対応にリニューアルし、iPhoneから外した場所を記録できるようになりました。
2023年9月には素材が変更され、今回取り上げる「ファインウーブンウォレット」になります。
▲ カードを差し込んで収納する、スリーブ式のケースです。
中央にAppleマークが型押しされています。
以下の5色のカラーバリエーションです。
- マルベリー
- エバーグリーン
- トープ
- パシフィックブルー
- ブラック
ここではトープ色を使用しています。
▲ 背面にはカードを押し出すための穴が開けられています。
▲ カード収納部の奥には、カードを押さえて固定するための、板バネのようなものが入っています。
カードを差し込むと、バネの力で固定されます。
逆さまにして強く振ったりすると、カードが飛び出てしまいます。
▲ プラスチック製のカードを、最大3枚まで収納できます。
スキミングを防ぐシールド機能も備えています。
非接触型ICカードやカードキーなどは、取り出さないと使えません。
マグネットを使っているので、磁気ストライプを備えたカードは避けた方がいいでしょう。
▲ iPhone 12以降のMagSafe対応モデルの背面に、マグネットでくっつきます。
これはiPhone 15 Proのナチュラルチタニウムモデルに取り付けたところ。
iPhoneに取り付けた状態で、カードの出し入れはできません。
▲ Appleの「探す」ネットワークに対応しています。
最初に装着したときに、自分の持ち物として登録するための画面が、自動で表示されます。
「続ける」をタップして、画面の指示に従っていくだけで、「探す」アプリに登録できます。
「ファインウーブンウォレット」を持ち物に登録するには、iPhoneがiOS 17以降にアップデートされている必要があります。
「ウォレット」には電波を発する機能がないので、AirTagやAirPodsとは、「探す」で使える機能が違います。
iPhoneから外れた場所を記録したり、外れた1分後に通知する機能が使えます。
見つけてくれた人に、電話番号かメールアドレスを伝える紛失モードもあります。
「ウォレット」を無くしたのに気づいたら、「探す」アプリで「紛失としてマーク」の設定を行います。
「ウォレット」を拾ったひとが、自分のiPhoneに接続すると、「お使いのウォレットではありません」というダイアログと同時に、設定した電話番号またはメールアドレスが表示されます。
親切なひとなら、「〇〇に届けました」などの連絡をくれるはずです。
詳しくは公式サポート情報を参照してください。
公式サポート情報:MagSafe 対応の iPhone ウォレットについて – Apple サポート
▲ 持ち物としての設定後は、画面のロック中にウォレットを取り付けると、画面にエフェクトが表示されます。
Apple純正のMagSafeアクセサリに内蔵されている、NFCチップを利用した仕掛けです。
消音モードでなければ、「スポン」という効果音も鳴ります。
▲ 滑らかに膨らんだ形状で、iPhoneを持ったときに、手にフィットします。
6.1インチモデルなら、まわりに若干の余裕があります。
Plus/Maxモデルなら、余白はさらに大きくなります。
miniモデルなら、左右と底部のラインにぴったり合います。
▲ iPhoneから取り外すときは、横方向にスライドさせます。
▲ カードを使うために取り出すには、ウォレットをiPhoneから外して、裏側の穴から押し出します。
▲ iPhoneケースを併用する場合は、マグネットを内蔵した「MagSafe対応ケース」が必須です。
Apple純正ケースなら、すべてMagSafeに対応しています。
ただし、なぜか「MagSafe対応iPhone 12クリアケース」には対応していないとアナウンスされています。
ケースの円形の下にあるラインは、「オリエンテーションマグネット」と呼ばれるパーツです。
この「ウォレット」のほか、MagSafeバッテリーパックや車載ホルダーなどの、向きをまっすぐに整えるためにあります。
磁力を高める効果もあります。
サードパーティ製ケースの中には、オリエンテーションマグネットを内蔵せず、円形のマグネットだけのものがあるので注意してください。
▲ iPhone 15/15 Proシリーズ用のApple純正ケース「MagSafe対応ファインウーブンケース」と、同じ素材・同じカラーバリエーションです。
同じ色でコーディネートすることができます。
関連記事:【レビュー】Apple純正「MagSafe対応iPhone 15 Proファインウーブンケース」
iPhone 15/15 Pro用ケースのほか、以下のアクセサリにも同じ素材が採用されています。
製品によりカラーバリエーションが異なります。
▲ ファインウーブンは、Apple純正レザー製品のかわりに登場した、環境に配慮した新素材です。
“耐久性に優れたマイクロツイル製で、柔らかくスエードのような感触”で、“再生素材を68%使用することで、レザーに比べて炭素排出量を大幅に削減”するとのこと。
ファブリック素材なので、濡れた手で触ると、水が染み込んで「にじみ」が発生します。
すぐに乾いて消えますが、コーヒーなどは付けないように注意が必要です。
汚れを落とす場合は、洗濯洗剤の溶液に浸した布で拭き取るように、公式サポート情報「Apple製品のお手入れ方法」で案内されています。
▲ Apple純正の、質感の高いカードケースです。
裏側まで美しく仕上げられています。
iPhoneと合わせなくても、単体のカードケースとして利用してもいいでしょう。
内蔵するマグネットで、冷蔵庫や金属製ドアに貼っておくこともできます。
まとめ
Apple純正のレザー製品の廃止にともない登場した、新素材ファインウーブンでリニューアルしたMagSafe対応ウォレットです。
レザー製も良かったけれど、このファインウーブンも上質で、違った魅力があります。
カードポケットを搭載したiPhoneケースも便利ですが、着脱できるこのウォレットなら、ワイヤレス充電器なども使えます。
同じ素材の純正アクセサリと合わせて使いたい製品です。
「MagSafe対応iPhoneファインウーブンウォレット」は、以下のオンラインショップで購入できます。
価格は税込各9,980円です。