Apple梅田のロゴマークの、元ネタっぽいアート作品を大阪駅で見つけました。

Apple Storeの新規オープンやリニューアルオープンでは、特別にデザインされたAppleマークが、ビジュアルイメージとして掲げられるのが恒例となっています。
毎回、そのストアがある街や景観を連想させるようなデザインが採用されています。
たとえばApple新宿はネオン、丸の内は東京駅が近いことから路線図のライン、表参道は街路樹のケヤキの葉のイメージです。

Apple梅田では、カラフルなグラデーションで彩られた角柱が、曲がりくねりながら複雑に交錯しています。
ラインを追ってみると、エッシャーのだまし絵のような、現実にはありえないような構造になっています。
これは大阪駅周辺の、複雑な地形を表しているとも言われています。

私も実際に、「梅田ダンジョン」と迷宮に例えられる現地を歩いてみたら、迷子になりそうでした。
Apple梅田のマークのように、立体的に入り組んでいて、平面のマップが役にたたない。
駅周辺で目的地に辿り着くには、地上に降りずに、連絡通路が整備されている2階を歩いた方が良さそうだと学びました。
Apple梅田が路面店ではなく、2階に出店したのも頷けます。
そのApple梅田のマークですが、元ネタか着想元では? と思われるアート作品が、大阪駅構内にあるのを見つけました。

それがこちら。
グラフィックデザイナーの三重野龍氏による、その名も「大阪」。
ホワイトとグリーンのラインが入り組んだ構造で、よく見ると漢字の「大」と「阪」が重なり合っているのがわかります。

裏からみるとこうなっています。
色や形状が、おもちゃの「ニューブロック」みたいで可愛いですね。

これは大阪駅西側エリアにアート作品を展示するプロジェクト「WARP(WEST ART PROJECT)」のひとつとして設置されているものです。
「WARP」は2024年7月から、大阪駅の西口に直結している駅ビル「イノゲート大阪」で展開されている企画です。
2025年3月からは第2弾として、うめきたグリーンプレイスへも拡大されています。
公式サイト:WARP(WEST ART PROJECT)
「大阪」の作者である三重野龍氏は、実は過去にApple Storeとの関わりがあります。
2018年にApple京都がオープンした際に、記念イベントの一環としてToday at Appleセッションを行なっているのです。
私がこの作品を知ったきっかけは、「ジョジョの奇妙な冒険」で知られる漫画家の荒木飛呂彦が手がけたオブジェ「THE FOUNTAIN BOY(噴水小僧)」を見に行こうと思ったからでした。

荒木飛呂彦の「THE FOUNTAIN BOY」も、アートプロジェクトWARPに属する作品なのです。
私は子供のころから「ジョジョ」が好きで、このオブジェを見たいと思っていました。

実は2024年8月に大阪経由で四国旅行をした際に、バスの車窓からチラッとだけ見えたことがありました。
上の画像は、タイムラプス動画の中に収まっていたものです。
今回やっと間近で見られて、念願が叶いました。

同じくWARPに属する作品のひとつである、大倉龍司氏による壁面アート「Point」も、Apple梅田のマークの着想元になっているように見えます。
WARP公式サイトによると、『層で重ねられたグラフィックが人やアイデア、思考が行き交う場を表現』が作品コンセプトとされています。
マークに「わくわくが集まる場所」というコピーが添えられていた、Apple梅田のテーマとも一致しているように感じます。

Apple梅田のロゴマークの壁紙画像が、公式サイトでまだ配布されています(記事投稿時)。
ダウンロードしていない方は、急いで取得しておいてください。

