【レビュー】Apple Arcadeゲーム「FINAL FANTASY+」(ファイナルファンタジー ピクセルリマスター)

Apple Arcade用ファイナルファンタジー+

Apple Arcadeで配信されているゲーム「FINAL FANTASY+」をレビューします。
RPG「ファイナルファンタジー」シリーズの第1作です。

ファイナルファンタジー+

過去の名作をApple Arcadeで配信する「App Store グレイツ」シリーズのひとつとして、2025年1月から配信されています。
iPhoneとiPadでプレイできます。
MacとApple TVには対応していません。

通常版(iOS版)の「FINAL FANTASY」は、買い切り1,800円の有料アプリとして配信されています。
通常版とApple Arcade版で、ゲーム内容に違いはなく、これまでのところアップデートも同時に提供されています。
外部コントローラーを接続してプレイできます。

目次

どんなゲーム?

約40年前の歴史的名作

世界のゲーマーの誰もが知る、大作RPGシリーズ「ファイナルファンタジー」の、記念すべき第1作です。
シリーズ名と作品名を区別するために、この第1作は「ファイナルファンタジーI」とも呼ばれています。

ファイナルファンタジー+

オリジナル版は任天堂ファミリーコンピュータ(ファミコン)用のゲームソフトとして、スクウェア(現スクウェア・エニックス)から1987年12月に発売されました。
ファミコン用RPGとしては、先行してエニックス(現スクウェア・エニックス)から、「ドラゴンクエスト」が1986年5月に、「ドラゴンクエストII」が1987年1月に発売されていました。

参考

名作シリーズの原点

ファイナルファンタジー+

剣と魔法の世界を冒険する、王道のファンタジーロールプレイングゲームです。
世界を司るクリスタルや、大空を駆ける飛空艇、白魔道士や黒魔道士といった職業など、その後のシリーズに受け継がれていく「FFらしが」が詰まっています。
キャラクターデザインは天野喜孝です。

ファイナルファンタジー+

乗り物として飛空艇のほかに、船、カヌーが登場します。
新しい乗り物を入手するたびに、冒険できる世界が広がります。
1本道のストーリーではなく、ある程度はプレーヤーの裁量で自由に冒険できます。

ファイナルファンタジー+

RPGといえば、冒険・成長の末にラスボスを倒すのが最終目標ですが、この「ファイナルファンタジーI」は、終盤までラスボスの姿が見えてきません。
最後にドラマチックなシナリオが展開されます。

遊びやすくリメイクした「ピクセルリマスター」

ファイナルファンタジー+

ファミコン版を完全再現したものではなく、現代風にアレンジ/リメイクしたバージョンになっています。
当時のドット絵のテイストを活かした、「ピクセルリマスター」というリメイク方式が採用されています。
ゲームシステムやストーリーはほぼ当時のままで、より遊びやすく、美しく進化していて、プレイしやすいです。

サクサク進んで、iPhoneで手軽に遊べる

なんでも親切に設計されている現代のゲームと違って、昔のRPGはゲームバランスがキツくて、レベル上げやダンジョン攻略に時間を取られることがあります。
「ファイナルファンタジーI」も例外ではないのですが、「ピクセルリマスター」は遊びやすいようにアレンジされています。

「ブースト機能」として、エンカウント(敵との遭遇)をオフにしたり、獲得経験値と獲得ギル(お金)の倍率変更機能が用意されています。
最大4倍にできるので、キャラクターの成長を実感しながらも、さくさく遊べるようになっています。
経験値とギルの倍率には「0倍」という設定もあり、いわゆる「縛りプレイ」にも挑戦できます。

ファイナルファンタジー+

敵との戦闘を自動で進めてくれるオート機能もあります。
フィードやダンジョンのマップも参照できます。

ファイナルファンタジー+

外部コントローラーがあればベストですが、タッチスクリーンでの操作性も悪くありません。
左下に移動用のコントローラーのようなものが表示されていますが、実際は画面の好きなところをタッチして移動操作ができます。
iPadでも遊びやすいです。
画面のふれたところにキャラクターが移動する操作モードもあります。

コントローラーの接続時と、画面でのタッチ操作時で、それぞれに最適化された専用のインターフェースが用意されています。

ファイナルファンタジー+
(▲ コントローラー操作時の、買い物の画面)

ファイナルファンタジー+
(▲ タッチスクリーン操作時の、買い物の画面)

そのため、遊んでいる途中でコントローラーを接続したり解除したりできず、いちどタイトル画面に戻る必要があります。

ファイナルファンタジー+

クライド経由で、セーブデータを違うデバイスに引き継げるけれど、自動ではありません。
違うデバイスで続きをプレイするには、タイトル画面から手動でセーブデータをアップロード/ダウンロードする必要があります。

往年のファンには嬉しい仕掛け

ファイナルファンタジー+

「ファミコン世代」にあたる筆者は、ファミコン版「ファイナルファンタジー」を、発売当時リアルタイムで遊んでいます。
「ドラクエ派」か「FF派」かという派閥論争では、筆者は迷わず「FF派」を名乗っていました(念のため、ドラクエも大好きです)。
シリーズも「ファイナルファンタジーIX」までのナンバリングタイトルは、すべてやり込んでいます。
生まれてはじめて買った音楽ソフトは、植松伸夫による「ファイナルファンタジーⅠ・Ⅱサウンドトラック」のカセットテープでした(レコードやCDではなく、カセット!)。
「ファイナルファンタジーI」は、そんな思い入れのある作品です。

この「ファイナルファンタジー ピクセルリマスター」は、私のような往年のファンには嬉しい、さまざまな要素が搭載されています。

ファイナルファンタジー+

BGMはピクセルリマスター用にリミックスされた「アレンジ」と、ファミコンサウンドの「オリジナル」を選べます。
私はオリジナル版が、ノスタルジックで非常に心地よく感じます。
私はすべてのゲーム音楽の中で、このファイナルファンタジーの楽曲のひとつ「マトーヤの洞窟」がいちばん好きで、その中でもオリジナル版が至高です。
楽曲はタイトル画面からアクセスできる「サウンドプレーヤー」で、両方のバージョンを好きなだけ再生できます。

ファイナルファンタジー+

画面に表示されるフォントも、滑らかにアンチエイリアスされた「モダン」と、ファミコン風のギザギザ表示「クラシック」を選べます。

ファイナルファンタジー+

サウンドプレーヤーのほかに、モンスター図鑑、ギャラリーといったおまけ要素も追加されています。
ギャラリーには天野喜孝によるデザイン画や設定画が収録されています。
そういえば昔、天野喜孝のファイナルファンタジー画集も買ったのを思い出しました。

ファイナルファンタジー+

ファミコン版に裏技として収録されていた「15パズル」も再現されています。
15パズルはファミコン版を手がけた伝説の天才プログラマー、ナーシャ・ジベリが勝手に入れたものと言われています。

参考:ナーシャ・ジベリ – Wikipedia

15パズルの呼び出し方はファミコン版と同じく、「船に乗ってAボタンを押しながらBボタン連打」です。
タッチスクリーンでのプレイ時は、船を押さえながら(タップしたままホールド)、画面のどこかを連打します。

「FINAL FANTASY+」はApple Arcadeに加入すると遊べます。

iPhoneとiPadに対応しています。

ダウンロード:FINAL FANTASY+アプリ – App Store

Apple Arcadeでは、この「FINAL FANTASY+」のほかに、「FF IV」の3Dリメイク版「FINAL FANTASY IV (3D REMAKE)+」と、その続編「FF IV: THE AFTER YEARS+」も配信されています。
「ファイナルファンタジー」の坂口博信がApple Arcade用に開発した「 FANTASIAN」もあります。

Apple Arcadeは、Appleが提供しているゲームのサブスクリプションサービスです。
気軽に楽しめるカジュアルゲームから、じっくり取り組める大作ゲームまで、200を超える良質なタイトルが、追加料金なし、広告なしで制限なく遊べます。
ひとりが契約すると、家族6人まで(自分+5人)利用できます。
毎月新作ゲームも登場しています。
はじめて利用する場合は、1か月間の無料体験ができます。
新しいiPhoneなど対象商品を購入した場合は、無料体験期間は3か月になります。

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