【編集後記】iTunes 12が使いにくいと感じる方に

iTunes 12

2週間前に公開された「iTunes 12」は、これまでよりも使いにくくなったと評判です。
私もそう思います。
コンテンツの一覧性が高く、iTunes Storeへもアクセスしやすかったサイドバーが廃止されたのが大きいですね。
(iTunes 11では、サイドバーがデフォルトでは隠されたものの、簡単に表示できるよう設定できました)

なぜこうなってしまったのでしょうか。
iTunes 12のリリースノートには「iTunes Store がライブラリのミュージック、ムービー、そしてテレビ番組に組み込まれたので、個人のコレクションと Store 内の各カテゴリの最新情報との間を簡単に移動できるようになりました。」とあります。
映画をよく見るひと、Podcastをよく利用するひとなど、特定のカテゴリを頻繁に利用する方には、便利になったのかもしれません。

iTunes 12が使いにくい・分かりにくいと感じる方のために、新しくなったiTunesの構造を解説します。

iTunes 11までは、「ユーザのライブラリ」と「iTunes Store」がはっきりと分けられ、これがコンテンツの2大分類でした。
iTunes 11

iTunes 12では、「ミュージック」「ブック」「App」といったメディアの種類が大分類に変更されました。
その中に小分類として、「ユーザのライブラリ」と「Store」が収まっています。
iTunes 12

これはやはり、iOSとの統一感を意識したように思われます。
iOSには「ミュージック」「ビデオ」「iBooks」「Podcast」「iTunes U」というメディア再生ソフトがあり、その中から「Store」に飛んで、コンテンツを入手できます。
まず「ミュージック」や「ビデオ」などのコンテンツを選んで、必要に応じてStoreを開くというiOSのスタイルは、iTunes 12と似ています。

iOSのメディア再生ソフト

iTunes 12

iOSにも「iTunes Store」アプリがありますが、iBooks StoreやApp Store、Podcast、iTunes Uも含んだパソコン版のiTunes Storeと比べると、扱うコンテンツは限定されています。
iOS 8からはiBooksとPodcastも、デフォルトでインストールされる標準ソフトに仲間入りしたので、それらのコンテンツもすぐ入手できます。

以上のことを踏まえれば、iTunes 12で使いにくくなったと感じる方も、「まあ我慢して使ってみようか」という気になってもらえるのではないでしょうか。

「ミュージック」「ムービー」などの大分類のボタンが左寄せであり、同じ列に「マイミュージック」「iTunes Store」などの小分類が中央揃えで存在するインターフェースは、わたしも変だと思います。
新しい階層構造・主従関係が理解しにくい原因は、ここにもあるように思います。
iTunes 12

iTunes 12を使いやすくするために、こちらも参照してください。
【豆知識】iTunes 12のコンテンツ切り替えボタンをカスタマイズして、ライブラリのアプリ/ブックやApp Store/iBooks Storeをワンクリックで開けるようにする

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