Appleのハードウェアを取り上げた公式写真集「Designed by Apple in California」が、先週発売されました。
優れたデザインで知らるAppleですが、写真集に載っているような「ガワ」の見た目というのは、製品の一側面でしかありません。
Apple製品で最も重要なデザインは、私たちがふだん目にして操作するユーザインターフェイス(UI)です。
あなたがいま見ている、iPhoneやMacの「画面の中」のことですね。
MacもiPodもiPhoneも、見た目がカッコイイから流行ったのではありません。
誰にでも操作できるようにした明快さが画期的で、使いやすさが受け入れられたからです。
コンピューターにおけるハードウェアの外観は、目立たないほど良いということは、デザイナーもわかっているはずです。
- 【編集後記】アイヴが目指した「画面だけが宙に浮かんだコンピューター」(2013年11月3日)
そういうわけで、「Appleのデザイン」を記録するものとしては、この「Designed by Apple in California」ではぜんぜん足りません。
4つのOSのインターフェースや、慎重に設計されたアイコン、心躍るパッケージ、ウェブサイトなども、すべてAppleのデザインです。
でもまあ、こんなのを網羅しようとしたら、量が膨大すぎてキリがないですよね。
「Designed by Apple in California」のように、テーマを絞ったほうがいいでしょう。
そこで私が作って欲しいのが、Apple Storeの写真集です。
Apple Storeはいま、世界に487店舗あるそうです。
巨大なガラス板を使った斬新なものや、歴史的な街並みに溶け込むよう設計されたものなど、ユニークな建築・店舗がたくさんあります。
たとえばApple Store銀座の屋上に掲げられている回転する看板も、世界で唯一のものです。
これらをまとめたら、きっと美しく、見ごたえのあるものになるでしょう。
製品の写真集なら公式以外にもいろいろ出ているので、ぜひApple Storeの写真集も、どこかで作ってほしいです。
Apple Storeの写真は、以下のページでほんの一部を見られます。
- お近くのApple Storeを探す – Apple Store – Apple(日本)
- Apple – Press Info – Product Images & Info – Apple Retail Stores
Google Mapにアップされているものを、いくつか下に貼っておきます。