「まったく新しい音楽体験がやってきます」というティザー予告を経て、Apple Musicで空間オーディオとロスレスでの楽曲配信がスタートしました。
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追加料金なしのロスレス配信も画期的ですが、「まったく新しい音楽体験」というのは空間オーディオの方ですね。
Appleのいう「空間オーディオ」(Spatial Audio)とは、いわゆるサラウンドのことです。
サラウンドには様々な方式があり、Apple MusicではDolby Atmos(ドルビーアトモス)を採用しています。
自分を包み込むように、さまざまな方向から音楽が聞こえてくるような体験ができます。
サラウンドといえば映画の音響だったので、音楽でというのは想像していませんでした。
実際にAirPods Maxで聞いてみたところ、かなり楽しいです。
しかしステレオのヘッドフォンやスピーカーで聴いているために、頭上とか背後から聞こえるような感じは受けません。
でも音の広がりや解像度、臨場感がぜんぜん違います。
私がおすすめなのは、「空間オーディオ:カントリー」プレイリストです。
ひとつひとつの楽器が独立して、生き生きとした実在感をともなって聞こえます。
空間オーディオによる音楽がいかに画期的か、どんな可能性を秘めているかは、Apple MusicのDJ、ゼイン・ロウがNewsroomの記事で語りつくしています。
Apple Musicのゼイン・ロウ、空間オーディオが音楽にもたらす変革について語る – Apple
これからどんな音楽が生まれるのか楽しみなほか、既存の楽曲もリミックスで空間オーディオ対応にできるようです。
中には空間オーディオ音楽が、肌に合わないという方もいるかもしれません。
歴史的には、ビートルズの時代がモノラルからステレオへの転換期で、当時も賛否両論があったようです。
その後ステレオ音楽が普通になったことを考えると、これからは空間オーディオが標準となるのかもしれません。
Apple Musicの特集ページ:ドルビーアトモスの空間オーディオ