PatchworksのiPhone X用「ITG 3D Full Cover」をレビューします。
ベゼルの湾曲部分まで覆う、フルカバータイプのガラスフィルムです。
レビューには販売元から評価用に提供いただいたものを使用しています。
▲ ガラスフィルム本体と、アルコールクリーナー、ホコリ除去シール、説明書のセットです。
▲ iPhoneの画面のまわり、ガラスが湾曲したベゼル部分までカバーする形状です。
厚さ0.33ミリの日本製ガラスで、薄さと強度のバランスのとれた素材が使用されています。
▲ ベゼル部分は、不透明の黒い色が付けられています。
電話受話口部分のみ、穴あけ加工されています。
TrueDepthカメラや各種センサーは、色を付けずに透明な「窓」の状態になっています。
▲ 粘着面に貼られた剥離シート(裏紙)は、硬いプラスチック製の板です。
運搬時に破損しにくいメリットがあります。
デザインもかっこよく、高級感があります。
▲ しかし不透明のために、デメリットもあります。
貼り付け前に画面に載せて、位置合わせの目印の確認や、マージンの確認がしにくいです。
ぶっつけ本番で臨むことになります。
▲ 貼り付け作業に入ります。
OLED(有機EL)ディスプレイを搭載したiPhone Xは、画面を消灯していると、ベゼルとの境目が見えにくいです。
境目を見やすくするために、画面を点灯して貼り付けします。
画面上部の「切り欠き」のラインも見えて、位置が合わせやすくなります。
画面がスリープしないように、
設定 > 画面表示と明るさ > 自動ロック
の項目を「なし」にしておきます。
画面の焼き付きが心配かもしれませんが、一時的なことなので問題ないでしょう。
▲ 画面を拭う段階から、スリープしないように設定しておきます。
貼り付け時にスリープ解除しようとすると、画面操作が必要になり、また指紋汚れが付いてしまうためです。
はじめにアルコールクリーナーで、皮脂汚れなどをしっかり落とします。
ドイツ製のクリーナーで、柑橘系のいい香りがしました。
ガラスフィルムに付いているホコリなども拭いておきましょう。
▲ 次にホコリ取りシールで、画面全体をペタペタして、ホコリを取り除きます。
▲ いよいよ貼り付けます。
ホコリが付着する暇を与えないように、できるだけiPhoneの近くで裏紙を剥がします。
▲ 裏紙を剥がして初めて、フィルムの形状が判明しました。
上から覗き込んで、慎重に位置を合わせながらiPhoneに載せます。
私は電話受話口の穴を目印に、位置を合わせました。
▲ 軽く押さえるだけで、ほぼ自動的に吸着していきます。
ばっちり位置合わせできていたら、画面をスリープさせられます。
▲ フルカバータイプのガラスフィルムは、角の空気が抜けにくい場合があります。
写真のように空気が残った場合は、ゆっくりと角だけ剥がして、優しく押さえながら空気を追い出します。
力を加えて押し付けると、粘着面にムラが残る場合があります。
▲ 作業終了です。
位置がズレることなく、なかなか綺麗に貼れました。
ベゼル部分の粘着面には「ダブルコートテープ」が貼られてあり、一般的なシリコン粘着方式よりも簡単に貼り付けられるとのこと。
画面のスリープの設定を戻しておきましょう(デフォルトは30秒)。
▲ iPhone Xのスペースグレイモデルに貼ったところ。
かなり自然な仕上がりです。
画面表示部分のみを保護する、一般的な形状のフィルムよりも目立ちません。
これ以降の写真は、ゴミ取りなどの画像処理をあえてしていません。
▲ 画面を点灯しても、何も貼っていないiPhoneと変わらないように見えます。
▲ 唯一、各種センサー部分に開けられた「窓」によって、フィルムを貼っていることがわかります。
TrueDepthカメラや近接センサー、Face IDも、問題なく動作しています。
▲ 汚れが付きにくい「オレオフォビックコーティング」が施されています。
指滑りもよく、画面操作しやすいです。
画面端からのスワイプ操作でも、ガラスのエッジに指がひっかかることがありません。
透明度が高く、画面が綺麗に見えます。
▲ 厚みは貼り付け前と比較し、0.6ミリ増えました(7.7mm→8.3mm)。
断面を見ると、メーカーの製品画像のようにピッタリではありませんが、おおよそiPhoneのフォルムに沿っているように見えます。
隙間があるので、端に触れるとエッジの感触があり、ホコリ・塵が挟まることがあります。
▲ ベゼル部分もカバーしているので、ケースの形状によっては併用できない場合があります。
▲ Apple純正ケース3種(シリコーンケース、レザーケース、レザーフォリオ)は、併用できました。
ケースがガラスフィルムのエッジに覆いかぶさり、フィルムの端が浮き上がることがありませんでした。
ケースのフチと画面の段差が減り、一体感があります。
▲ 同じメーカーPatchworksの、以下のケースも使用できました。
前面全体をガラスフィルムで覆い、背面も保護性能の高いケースで守って、安心感があります。
▲ Patchworksのバンパー、Level Silhouetteは、ガラスフィルムのエッジを押し上げてしまい、使えませんでした。
▲ 他社製品の代表として、パワーサポート製の「エアージェケット」も併用できました。
併用可能としたケースでも、フィルムのズレや個体差によって、干渉する可能性もあります。
まとめ
前面全体を保護できる、フルカバータイプのガラスフィルムです。
見た目が自然で、画面操作時にエッジが気になることもありません。
ガラスフィルムの老舗ブランドでもあるITG(Impossible Tempered Glass)のシリーズで、品質は折り紙付きです。
併用できるケースもあり、iPhone全体の保護に役立ちます。
iPhoneのデザインそのままで、しっかりとガラスを守れる、安心感と満足度の高い製品です。
iPhone X用の「Patchworks ITG 3D Full Cover」は、以下のオンラインショップで購入できます。
通常価格は税込3,888円(税別3,600円)です。
Amazon店ではオンライン専用パッケージ版として、30%オフの税込2,722円で販売されています。