【編集後記】初代iPhone発表から10周年

初代iPhone

初代iPhoneは2007年1月9日(米国時間。日本時間の10日未明)に、イベント「MACWORLD SAN FRANCISCO」における、スティーブ・ジョブズの基調講演で発表されました。

発売はその年の6月29日でした。
iPhoneの「誕生日」をいつに設定すべきか迷うところですが、発表からは10周年を迎えます。
日本では翌年の7月11日に、ソフトバンクからiPhone 3Gが発売されたのが最初です。

発表イベントは、Apple公式のPodcast「Apple Keynotes」の、エピソード「Macworld San Francisco 2007 Keynote Address」で見られます。

Macworld San Francisco 2007

ほぼ全面がタッチスクリーンのスマートフォンは、いまでは当たり前になっています。
しかしこの発表イベントまでは、こんな装置は誰も見たことがありませんでした。

初代iPhone

最初のiPhoneは、4GBと8GBの2種類のストレージでしたが、最新のiPhone 7では32倍の最大256GBにもなりました。
200万画素だったカメラは、6倍の1200万画素になっています。
App Storeの無かった最初の1年間は、プリインストールされたわずかなアプリしか使えませんでした。
現在では、あらゆるアプリをダウンロードして自分仕様にできる「万能ツール」と化しています。
絵文字やワンセグ、赤外線通信も無かったiPhoneは、「日本では受け入れられない」とも評されていましたが、現在は国内市場のシェアトップとなっています。

10年間進化し続けてきましたが、基本スタイルは初代モデルから変わらず一貫しています。

iPhoneのホーム画面

ハードウェアの外観だけではなく、ホーム画面など操作面も、最初から確立されています。

では、これから10年後はどうなっているか? そもそもiPhoneは存在しているか? と考えてみると、まったく想像もつかないですね。
Macも2014年に30周年を迎えているので、iPhoneも20年ぐらい存続する気がします。

ただ最初はシンプルで使いやすかったiOSも、増改築を繰り返して複雑・難解になっています。
現在の状況や新技術を踏まえて、大胆な再設計が必要な段階に来ているのではないかとも感じます。

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