「BeatsXイヤフォン」をレビューします。
BeatsのBluetoothワイヤレスイヤホンです。
AirPodsと同じ「Apple W1チップ」を搭載しています。
「Apple W1チップ」により、省電力で駆動するほか、対応している機器と簡単にペアリングできます。
3ボタン式のリモコン・マイクを搭載しています。
仕様・外観
▲ 以下のものがセットになっています。
- イヤホン本体
- 充電用Lightningケーブル
- 4種のイヤーチップ
- 収納ケース(※)
- 2サイズの着脱可能なウイング型チップ(※)
- マニュアルなど
※注:2018年10月に値下げされ、付属品の一部が省かれました。
値下げ後のモデルは、ウイング型チップと収納ケースが付属していません。
▲ 首に掛けるように装着する、ネックバンド型です。
ブラックとサテンシルバーの、2色のカラーバリエーションが用意されています。
このページで使用しているのはブラックです。
▲ ネックバンドの部分は、メーカーでは「Flex-Formケーブル」と呼んでいます。
ゴムのような柔軟性がありながらも、芯材が入ったように形状が保持されて、首にフィットします。
太く膨らんだ部分には、バッテリーなどが収まっているようです。
▲ ネックバンド部分を、裏側から見たところ。
右側には電源ボタン、左側には充電用のLightning端子が搭載されています。
▲ 充電にはLightningケーブルを使用します。
長さ約20cmの、扱いやすいLightningケーブルが付属しています。
iPhoneと同じ充電器・ケーブルを使えるので便利です。
「Fast Fuel」と呼ばれる急速充電機能で、5分間充電するだけで、約2時間使えます。
満充電にすると、約8時間の連続再生ができます。
満充電に要する時間も、40分ほどです。
▲ 電源ボタンを長押しすると、電源のオン/オフができます。
ボタン上に、起動状態や充電状況、バッテリー残量を示すLEDランプが搭載されています。
ランプは指で隠れてしまうので、見えにくいのが難点です。
▲ 3ボタン式のリモコン・マイクが、左側ケーブルに搭載されています。
音量調節、音楽の操作、通話、Siriの呼び出しなどができます。
▲ イヤホンのユニットは小さめで、耳穴に収まりやすいです。
▲ イヤーチップは、丸型3サイズ+2段重ね1サイズの、合計4種類が付属しています。
すべてシリコン素材です。
着脱可能なウイング型のチップも、2サイズ付属しています(2018年10月の仕様変更で廃止)。
▲ ユニットにマグネットが内蔵されています。
左右を吸着させることで、ペンダントのように首から下げられます。
ポケットやバッグに仕舞うこと無く、安全に持ち運べます。
▲ 持ち運び用の収納ケースが付属しています(2018年10月の仕様変更で廃止)。
カプセル型に成型されたシリコン製で、BeatsXを押し込んで収納します。
すべすべした質感ですが、ホコリが付きやすいです。
▲ ケースへの収納の際には、ネックバンド部分で輪を作り、小さくまとめる必要があります。
使用感・音質
▲ 対応するデバイスの近くで電源を入れるだけで、画面にペアリングのボタンがポップアップ表示されます。
ワンタップでペアリングが完了し、簡単に使い始められます。
これはApple製の「W1チップ」を搭載した、AirPods、Beats Solo 3、Powerbeats 3と同じです。
iOS 10を搭載したiPhone/iPad/iPod touchと、macOS Sierraに対応しています。
その他のデバイスでも、通常のBluetoothヘッドセットと同じ手順で同期して使えます。
▲ iOS 10デバイスとの接続時には、画面上部のステータスバーにヘッドホンのアイコンが表示されます。
電池残量は、ウィジェットの「バッテリー」の項目で確認できます。
▲ 同じiCloudアカウトでログインしている、iPhone/iPad/iPod touchと、Apple Watch、Macにも、自動的にデバイスの情報が同期されています。
オーディオ出力先を選択するだけで、簡単に同期します。
Bluetoohの設定から、BeatsXの名前も変更できます。
1台のデバイスで同期を解除すると、ほかのデバイスからも自動的に情報が削除されます。
▲ 音質はフラットで聴きやすいです。
私は高音域をきらびやかに聞かせてくれるものが好きなので、その点ではやや物足りなく感じます。
派手さはありませんが、低音域もしっかり出ており、楽しく音楽を聴けます。
Apple Musicとの相性がよい印象です。
▲ 電源のオン/オフは、右手の親指で操作することになります。
やや操作しにくく、身につけているとLEDランプも見えないのが残念です。
▲ リモコン・マイクは、左側ケーブルの途中にあります。
ボタンが無くSiriで操作しなければならないAirPodsと比べると、やはりリモコンがあるのは快適です。
AirPodsとの比較・違い
▲ AirPodsとBeatsXは、同じApple A1チップを搭載し、価格帯も近いです。
BeatsXはリモコンも搭載しているのが便利です。
音量調節や音楽操作が普通にできます。
▲ 最大の違いは「遮音性」です。
カナル型(耳栓型)のBeatsXは遮音性が高く、電車や飛行機内でも、快適に音楽が聴けます。
AirPodsは飛行機内でも試したところ、ボリュームを上げても機内の騒音に負けて、何かがシャカシャカ鳴っているようにしか聞こえません。
飛行機内のAirPodsは耳にも悪そうで、現実的ではありません。
交通機関内で音楽を楽しみたいなら、BeatsXがおすすめです。
AirPodsは充電ケースから出し入れするだけで、電源のオン/オフ操作が要らない点は便利です。
ケーブルの無い、完全ワイヤレスの快適さも備えています。
一方のBeatsXも、ケーブルがあるからこその扱いやすさと、安心感があります。
首から吊り下げて保持でき、片方落として無くす心配もありません。
AirPodsは片耳だけ外した場合でも、ポケットなどに仕舞う必要があります。
BeatsXのケーブルは、衣服の襟などと接触して、いわゆる「タッチノイズ」が生じることがあります。
このようにBeatsXとAirPodsはそれぞれ一長一短で、どちらが優れているとは決められません。
自分の音楽の聴き方や、生活様式に合わせて選んでください。
Apple Musicの無料クーポンが付いてくる(キャンペーンは終了済み)
▲ BeatsXには、Apple Musicの3カ月分無料クーポンが付いてきます。
(※ このキャンペーンは2017年5月19日で終了しています)
Apple Musicを使わない場合、このクーポンを2,940円分のiTunesギフトコードとして受け取ることもできます。
詳しくは以下の記事を参照してください。
【豆知識】BeatsXなどBeats製品を買うと付いてくる「Apple Music 3カ月無料クーポン」を、アプリ購入などに使えるiTunesコードとして受け取る方法
イヤーチップをコンプライに交換する
▲ コンプライのウレタンフォーム製イヤーチップを使えば、遮音性をさらに高められます。
コンプライ製イヤホンチップには、さまざまな種類とサイズがあり、対応するものを選ぶ必要があります。
コンプライ社が、BeasXに対応する製品を公開しています。
▲ 私はComply(コンプライ)T-500 ブラック Lサイズに交換してみました。
遮音性が高まり、耳穴へもしっかり保持されるようになります。
音質も変わり、低音域が強まります。
付属のシリコン製イヤチップで満足できない方は、試してみてください。
まとめ
装着感や同期の簡単さなど、様々な面で「快適」に使えるイヤホンです。
柔らかく柔軟性のあるケーブルは、首回りにフィットして邪魔になりません。
左右のユニットを吸着させて、ペンダントのように吊り下げられるのも、扱いやすく便利です。
ワンタップでペアリングが完了し、接続先を簡単に切り替えられるのは、Apple製品ユーザにとってはありがたいです。
iPhoneと同じLightningケーブルを使って、短時間で充電が完了します。
iPhoneで音楽を聴くためにBluetoothイヤホンを導入するなら、親和性が高くおすすめの製品です。
BeatsXイヤフォンは、以下のオンラインショップで購入できます。
価格は税込各10,584円(税別9,800円)です。
(発売当初は税込15,984円・税別14,800円でしたが、2018年10月の仕様変更後、2回値下げされました)