Apple純正の「10.5インチiPad Pro用Smart Keyboard – 日本語(JIS)」をレビューします。
iPad Pro用の、画面保護カバーにもなる外付けキーボードです。
iPad Proの側面にマグネットで吸着させ、独自の端子「Smart Connector」で接続します。
電源はiPadから供給されるため、電池や充電は必要ありません。
12.9インチiPad Pro用も発売中です。
▲ 「Smart Keyboard」は当初、英語(US)配列版しか発売されていませんでした。
2017年6月の第2世代iPad Pro(10.5インチと12.9インチ)発売に合わせて、日本語(JIS)配列版が追加発売されました。
日本国内で買えるiPad Pro用Smart Keyboardは、以下の3サイズ・全5種類のラインナップになりました。
- 9.7インチ用:英語(US)のみ
- 10.5インチ用:日本語(JIS)と英語(US)
- 12.9インチ用:日本語(JIS)と英語(US)
12.9インチ用は、第1世代(2015年発売)にも第2世代(2017年発売)にも対応しています。
今回は新しく登場した、10.5インチ用の日本語(JIS)配列版を取り上げます。
▲ ポリウレタン製のSmart Coverと同じ素材・質感です。
カラーはSmart Coverでいう「チャコールグレイ」仕上げの1色のみです。
▲ 画面に接触する内側は、やはりSmart Coverと同じくマイクロファイバー素材です。
▲ マグネットで閉じられた二つ折り構造で、内側にキーボードが隠されています。
バッテリーを積んでいないので、非常に薄い作りです。
▲ Smart CoverのようにiPadの側面にマグネットで取り付けるだけで、「Smart Connector」が接続されます。
▲ iPad Proに被せたところ。
表面にわずかな段差があります。
キーボードとしてのみならず、持ち運び時の画面保護カバーとしても役立ちます。
▲ iPadに装着したまま、内側を開いて立てるとキーボードになります。
▲ 薄型の画面保護カバーのはずが、ノートパソコンのようなスタイルに早変わりします。
Bluetoothキーボードと異なり、充電やペアリングの手間がかかりません。
▲ キートップ全体がナイロンのような生地で覆われ、文字はレーザー刻印されています。
キーは皿状に窪んでおり、指が自然に中央に導かれます。
▲ 水・汚れに強い素材で、誤って飲み物をこぼしたとしても、拭うことができます。
ただしiPad本体は防水ではありません。
▲ 英語(US)配列と比べて、日本語(JIS)配列では以下のような違いがあります。
- 「英数」「かな」キーを搭載
- リターンキーが大きい
- caps lockや地球キー(入力モード切り替え)などの位置が異なる
- 記号の位置が異なる
「英数」「かな」キーにより、アルファベット入力と日本語入力をすばやく切り替えられます。
JIS配列の「@」やカッコの位置に慣れている方には、入力しやすい仕様です。
(写真の英語キーボードは9.7インチiPad Pro用)
▲ 実際に入力してみます。
キーストロークは浅いですが、オンスクリーン(画面内)キーボードと比較すると、段違いの打ちやすさです。
iPadのマルチタスキング機能により、ウェブや写真を参照しながら、テキスト入力ができます。
caps lockの状態がわからないのが不便なので、画面内で把握できるように改善してほしいところです。
▲ 変換候補の表示や、さまざまな機能を利用できるショートカットバーが、入力時に画面の下に表示されます。
タイピングしながら、指を伸ばしてタップできます。
▲ Smart Keyboardでは、キーボードショートカットも利用できます。
コマンドキーを長押しすると、そのアプリケーションで利用できるショートカットが画面上に表示されます。
▲ キーボードを使わないときには、上の写真のように単なるスタンドとしても使用できます。
ただし角度が急で、手前に倒れそうな不安があります。
Smart Coverのような、緩い傾斜では立てられません。
▲ Smart KeyboardなどのSmart Connector接続のアクセサリに対して、ファームウェアのアップデートが提供されることがあります。
上のようなダイアログが出た場合は、「アップデート」を選んで数秒待つだけで、更新が完了します。
アップデート内容や変更点は伝えられません。
▲ 非公式ではありますが、Smart Keyboardはサイズが違っても互換性があります。
たとえば12.9インチiPad Pro用に、10.5インチiPad Proを載せて入力することができます。
ただし10.5インチ用の日本語(JIS)版に関しては、12.9インチや9.7インチのiPad Proに装着しても、日本語配列として認識されませんでした。
テキスト入力は可能ですが、記号などの位置が英語配列になっていました。
上の写真は、9.7インチiPad Proに10.5インチ用を取り付けたところ。
▲ 廃番となった9.7インチiPad Proには、日本語(JIS)配列のSmart Keyboardはリリースされませんでした。
上の写真のように、10.5インチ用のSmart Keyboardを、それほど違和感なく取り付けることもできます。
しかし前述のとおり、記号の配列がJISになりません。
カバーの開閉に連動するスリープ/スリープ解除機能も、iPadのサイズが違うと動作しません。
▲ 9.7インチiPad Pro用のSmart Keyboardを、10.5インチiPad Proに装着すると、上のように寸足らずになります。
入力機能には問題ありません。
▲ Apple純正のiPad Pro用収納ケース「レザースリーブ」は、Smart Keyboardを装着したままでも入ります。
iPad ProのパートナーであるSmart KeyboardとApple Pencilを、まとめて持ち運べます。
まとめ
薄型で持ち運びに便利な、画面保護カバー兼外付けキーボードです。
独自のSmart Connector接続で、充電や同期の煩わしさがありません。
新しい日本語(JIS)配列の登場で、記号などを迷わずに入力でき、入力モードの切り替えも簡単になりました。
Smart Keyboardを使えるのは、iPad Proだけの特権です。
よりパワフルに進化するiOS 11のために、ぜひ用意しておきたい製品です。
iPad Pro用Smart Keyboardは、以下のオンラインショップで購入できます。
10.5インチiPad Pro用Smart Keyboard:税込各19,224円(税別17,800円)
- Apple公式サイト:日本語(JIS)/英語(US)
- ビックカメラ.com:日本語(JIS)/英語(US)
- ヨドバシ.com:日本語(JIS)/英語(US)
- ヤマダウェブコム:
日本語(JIS)/, 英語(US)
12.9インチiPad Pro用Smart Keyboard:税込各20,304円(税別18,800円)