2016年2月26日にApple Store札幌が閉店してから、3年が経過しました。
おさらいすると、同店は入居しているビルの再開発のために「移転」するとして、移転先未定のままで閉店しました。
「移転先を探して再開を目指す」「より利用しやすい場所で再び開業したい」というAppleのコメントが、閉店後に地元紙で伝えられました。
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「iをありがとう」では閉店以降は毎年、この話題を取り上げています。
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昨年の記事では「2年待ったので、あと少しの辛抱と思いたい」と締めくくりましたが、残念なことにまだ札幌に、Apple Storeは帰ってきていません。
しかしこの1年間は、まったく動きのなかった閉店からの2年間とは違い、復活に向けての良い兆しと、悪い兆しがありました。
良い兆しとは、昨年4月のApple新宿からスタートした、国内ストアの新規オープンとリニューアルです。
昨年3月の日経新聞で、“今後5年間で複数の新店開業と既存店の大幅改装を行う”という計画が明かされています。
Appleもプレスリリースで、“複数の新規店舗のオープンと、その他の既存店舗のリニューアルを計画しています”と明言しています。
昨年は新宿と京都がオープンし、前年から休業していた渋谷がリニューアルオープンしました。
この計画の中に、閉店を余儀なくされた札幌の復活も含まれていると、十分に期待できます。
一方の悪い兆しとは、Apple仙台一番町の閉店です。
札幌の閉店は、ビルの再開発という、やむを得ない理由があり、「移転のため」と明言されていました。
しかし仙台一番町は、特になんの理由もなく「閉店」となり、復活を期待させる言葉もありません。
事実上の「撤退」のように見えます。
Apple Storeも撤退があり得るというのは、札幌の復活を待っている私にとっては衝撃的でした。
「新規オープンとリニューアル」を進めるはずではなかったのでしょうか?
【編集後記】Apple仙台一番町、閉店。同店の13年の歴史を振り返る
Apple渋谷がリニューアルオープンした際に、公式サイトにこのような文言がありました。
『日本の様々な場所に(中略)作っていきます』『この先も続きます。ご期待ください』
「様々な場所に」と言いつつ、昨年の3店舗のうち2店舗が東京でした。
今後の新店舗が予想されているのも、神奈川と東京であり、関東に集中しています。
2020年東京オリンピックに向けての施策とはいえ、地方から撤退しての一極集中のような動きにも感じられ、寂しい気がします。
現状もっとも首都圏から離れたストアである福岡天神は、建物を移転してリニューアルするという、前向きな噂もあります。
新幹線の延伸に向けて再開発が進む札幌にも、Appleの5ヵ年計画で帰ってくるのを期待して待とうと思います。
2020年春の竣工に向けて建て替え工事が行われている、大同生命札幌ビルに入ればいいなと、ちょっと期待しています。
ビジネス街寄りではありますが、観光名所の赤れんが庁舎の真向かいで、地下道とも繋がっており、とてもいい場所です。