オムロンの「音波通信体温計 MC-6800B けんおんくん」をレビューします。
検温結果をiPhone/スマートフォンアプリに転送できる、体温計です。
Appleの「ヘルスケア」ともデータ連携ができます。
メーカーの製品公式ページ:音波通信体温計 MC-6800B けんおんくん |体温計|商品情報 | オムロン ヘルスケア
外観・体温の測り方
▲ 外観は普通の体温計と変わりません。
プラスチック製の保護ケースが付属しています。
▲ 電源はCR1220ボタン型電池です。
裏面のネジを小型ドライバーで開けると、電池交換ができます。
はじめから入っている電池は「お試し用」とされています。
▲ 頭の部分に電源ボタンがあります。
1回押すとオン、もう1回押すとオフになります。
▲ 「予測検温」機能により、15秒程度で体温が測れます。
すぐに結果が出るので、待ち時間のストレスを感じません。
▲ 計測結果がでたあと、デバイスにデータを転送するモードに切り替わります。
「ジジジ…」というノイズのような音が、かすかに鳴ります。
液晶画面には、波打つアニメーションと計測結果が、交互に表示されます。
不要なら通信機能をオフにして、完全に「普通の体温計」としても使えます。
電源オフの状態で、電源ボタンを7秒長押しすると、通信機能をオフ/オンにできます。
▲ 先端の計測部分を守る、プラスチック製のハードケースが付属しています。
本体を押し込むことで、カチッと固定されます。
頭の部分にボタンがあるために、ケースに収納する際に、誤って押してしまうことがありました。
しばらく使って慣れてくると、気をつけるようになり、押すことはなくなりました。
管理アプリを設定する
専用のiPhoneアプリ「OMRON connect」を使って、測った体温を記録できます。
同じメーカーの血圧計や体重計などのデータ記録にも、このアプリが使われます。
Android版もあります。
アプリ公式サイト:OMRON connect Official Site (日本)
▲ 起動時にBluetoothの使用許可を求められます。
この体温計「MC-6800B」だけなら、Bluetoothは使わないので、許可しなくてもいいでしょう。
▲ 画面の案内に従って、体温計「MC-6800B」をアプリに登録します。
ここでいう「登録」とは、測った体温をアプリに記録できるように設定することです。
ペアリングをしたり、シリアル番号を入力するわけではありません。
体温計を1本しか持っていなくても、複数のデバイスで「登録」できます。
▲ 生年月日と性別の入力を求められますが、スキップして問題ありません。
このアプリを使って健康状態をチェックしたいなら、入力してください。
▲ 体温計「MC-6800B」からのデータ転送に、デバイスのマイクを使うので、マイクへのアクセスは許可(OK)してください。
▲ アプリのメニューにある、「連携アプリ・サービス」から、「ヘルスケア」への書き込みをオンにすると、Appleのヘルスケアにもデータが記録されます。
いちど設定しておけば、測った体温データを転送するたびに、自動で「ヘルスケア」にも書き込まれます。
▲ オムロンでは対応機器のユーザーを対象に、データを保存するクラウドサービスも提供しています。
登録しなくても製品は使用できます。
体温データをしっかり残しておきたいなら、「ヘルスケア」連携だけでも十分な気がします。
体温を測ってアプリにデータ転送する
▲ アプリのホーム画面で「+」をタップすると、体温データを受信するモードになります。
▲ 体温を測ったら、体温計から「ジジジ…」という信号音が鳴ります。
画面の指示に従って、体温計を画面に載せます。
▲ 実際には、指示どおりに置かなくても、iPhoneのマイクに近づけるだけでOKです。
▲ 転送完了の表示が出て、計測した体温が記録されます。
体温計の電源を切って、ケースに戻してください。
体温は約15秒で測れて、転送も簡単です。
私は体温を測りながら、アプリを立ち上げてスタンバイしています。
「ヘルスケア」に手打ちで入力するより、はるかに簡単です。
▲ 記録した体温は、OMRON connectアプリ(左)でも、ヘルスケアアプリ(右)でも振り返ることができます。
どちらのアプリでも、日、週、月、年単位で見られます。
1日〜1年間の範囲での、体調変化もチェックできます。
デバイスとBluetoothでペアリングするわけではないので、何台のiPhoneとでも使えます。
家族で共用して、それぞれ体温を自分のデバイスに記録できます。
自分と子供など複数人のデータを、1台のiPhoneに記録することはできません。
iPadはマイクの位置が違いますが、信号音を聞かせて、データを記録することができました。
まとめ
見た目も使い勝手も普通の体温計ですが、アプリ連携機能を備えた便利グッズです。
すばやく体温を測れて、データの記録もスムーズです。
Appleのヘルスケアにも、自動でデータが記録されます。
信号音でデータ転送する仕掛けにより、家族で共用もできます。
コロナ禍での体調チェックや、ワクチン接種後の体温変化の記録にも役立ちます。
「音波通信体温計 MC-6800B けんおんくん」は、以下のオンラインショップで購入できます。
価格は税込2,700円〜3,135円です。