「Logicool Slim Combo with detachable keyboard for 10.5インチiPad Pro」をレビューします。
10.5インチiPad Pro用の、キーボード付きケースです。
キーボードは着脱可能で、Smart Connectorで接続のされるため、電源や充電が必要ありません。
Apple Pencil用のホルダーを搭載しています。
12.9インチiPad Pro用も発売中です。
このページでは、メーカーから評価用に提供いただいたものを使用しています。
▲ キーボードを内蔵した画面保護カバーと、背面を保護するケースの、2ピース構造です。
ブラックとブルーの、2色のカラーバリエーションが用意されています(ここではブラックを使用)。
重さを計ってみたところ、背面ケースが237g、キーボードが300gでした。
合わせて537gで、iPad Proと合わせると約1kgになりました。
▲ 一般的なポリカーボネート製ハードケースと同じく、iPadをはめ込んで装着します。
スタンドやApple Pencilホルダーを内蔵しているためか、ハードケースとしては肉厚です。
着脱を繰り返しても、割れにくそうな安心感があります。
▲ スピーカーやマイク、カメラレンズ周りは開口されています。
スリープボタンと音量ボタンは、ポリカーボネートのボタンパーツでカバーされていて、押しやすいです。
▲ ケースはガラス面には被っていないので、液晶保護フィルムやガラスフィルムを併用できます。
▲ 背面にはスタンドを搭載しています。
しっかりした作りで、急な角度から緩やかな傾斜まで、自由に角度調節ができます。
▲ スタンドを90度開けば、縦向きにも立てられます。
▲ 側面にはApple Pencil用のホルダーを搭載しています。
▲ ゴムチューブをくっつけたような簡単な作りですが、しっかり固定され使いやすいです。
Apple PencilをiPad Proと一緒にしておけるので、必要なときにサッと引き抜いて使えます。
▲ 肝心のキーボードの説明に移ります。
Smart Cover/Smart Keyboardと同じく、マグネット式のヒンジで側面に取り付けます。
▲ 閉じた状態で、いちばん厚いところで約28ミリあります。
裸のiPad Proと比較すると、厚みは4倍、重さは2倍以上になります。
▲ ケース背面のスタンドで立てて、ノートパソコンのようなスタイルでタイピングができます。
Smart Connector接続のなので、充電や電源が必要ありません。
ペアリングの手間もかからず、Bluetoothキーボードよりもストレスなく使えます。
▲ 入力デバイスの老舗であるロジクールらしく、しっかりとしたストロークのあるタイピングしやすいキーボードです。
この記事は、すべてこのSlim Combo + iPad Proで入力しました。
▲ キーボードの最上段には、 iOS専用設計のホットキー (ショートカットキー)が搭載されています。
画面の輝度調節や、音楽の操作、音量調節、ロック(スリープ)ができます。
左端にあるのは、ホームボタンとして機能するキーです。
ホームボタンまで手を伸ばさなくていいので楽チンです。
ロック解除のパスコード入力も、「Slim Combo」のキーボードで行えます。
Smart Keyboardと同じく、コマンドキーを長押しすると、そのアプリで使えるキーボードショートカットが、画面上に表示されます。
▲ キーボードにはバックライトを内蔵しています。
常に点灯しているわけではなく、タイプすると発光し、入力操作を終えてから数秒で消えます。
上部のホットキーで明るさを3段階(大・小・消灯)に調節できます。
▲ カバーの開閉に連動する、 iPadのスリープ/スリープ解除機能に対応しています。
▲ 使い終わったら、キーボードを持ち上げてカバーを閉じるだけで、スリープさせられます。
▲ 背面保護ケースは、Apple純正のSmart Cover/Smart Keyboardとは互換性がありません。
純正品の方がヒンジの幅が広く、取り付けることができません。
Smart Keyboardとの違い
▲ 同じSmart Connector接続の、Apple純正のiPad Pro用キーボード「Smart Keyboard」と比較してみます。
Slim Comboの方がキーが一列多く、最上段にホットキーを搭載しています。
バックライトを搭載しているのも、Slim Comboだけです。
▲ Smart Keyboardは、カバーの上にiPadが立ちます。
設置に必要な奥行きは、iPadの横幅と同じになります。
Slim Comboの場合は、背面保護スタンドを使って立てるため、より奥行きが必要です。
Smart Keyboardは角度調節できません。
Slim Comboは角度調節可能で、照明が反射して画面が見にくいときなども微調整ができます。
▲ Slim Comboは、Apple Pencilホルダー付きの背面保護保護ケースとのセットです。
Smart Keyboardは、画面保護しかできません。
Smart Keybordには、英語(US)配列と日本語(JIS)配列があります。
Slim Comboは英語配列のみです。
価格はSmart Keyboardの方が、税別で2,000円高いです。
▲ ロジクールは、Smart Connector接続のアクセサリをリリースしている、世界唯一のサードパーティーです。
キーボードケースのほかに、iPad Pro用の充電スタンド「Logi BASE」が発売中です。
Slim Comboの背面ケースを装着したままでも、Logi BASEに立てて充電ができます。
12.9インチiPad Pro用について
▲ 12.9インチiPad Pro用には、第1世代(2015年発売)と第2世代(2017年発売)があります。
ふたつのモデルでは、フラッシュライトの有無や、マイク穴の位置が異なります。
12.9インチ用のSlim Comboは、両方のモデルで使えるように、開口部が開けられています。
専用設計ではないために、第1世代と第2世代のどちらに装着しても、不要な穴が開いていることになります。
上の画像で、青で示したのが第1世代用、赤が第2世代用の開口部です。
10.5インチ用と12.9インチ用は、カバー(キーボード)の構造が異なります。
12.9インチ用は、キーボード手前のパームレスト部分を、折りたたんでキーボードの下に差し込むことができます。
まとめ
充電や同期が必要ない、Smart Connector接続のキーボード付きケースのです。
同じメーカーの従来品と違い、キーボードが着脱可能になったので、シンプルな背面保護ケースとしても使えます。
老舗のロジクールによるキーボードは入力しやすく、 ホットキーを搭載しているなど、 Apple純正のSmart Keyboardよりも優れた面があります。
スタンドはしっかりした作りで、自在に角度調節でき、扱いやすいです。
厚みは結構ありますが、がっしりとした安心感が得られると思えば、我慢できる程度です。
Apple Pencilホルダーも便利です。
まるでパソコンのようにiPad Proを扱えて、さまざまな業務がどこでもできます。
iPad Proの機能を拡張してくれて、より活用できそうな期待感を抱かせる製品です。
iPad Pro用の「Logicool Slim Combo with detachable keyboard」は、Apple公式サイトで先行販売中です。
10.5インチ用が税込17,064円(税別15,800円)、12.9インチ用が税込18,144円(税別16,800円)です。
その他のショップでは、7月下旬発売予定・現在予約受付中です。
10.5インチ用:Logicool Slim Combo with detachable keyboard for 10.5インチiPad Pro(iK1092)
12.9インチ用:Logicool Slim Combo with detachable keyboard for 12.9インチiPad Pro(iK1272)