10年間とてもお世話になりました。
開店と閉店の両方に立ち会えたことを誇りに思います。
Apple Store札幌があったおかげで、楽しい思い出がたくさんでき、大切な仲間たちにも出会えました。
2010年以降、毎年1月2日の朝には必ず店頭に居ました。
2011年のiPhone 4以降は、毎年ここでiPhoneを買いました。
Genius Barでは、iPod、iPhone、iPad、Macを、10年間でちょうど1台ずつ直してもらいました。
たった1度だけ先頭で入場し、ハイタッチで迎えてもらったことがあります。
ウェブで事前予約・時間指定が必要だった、2015年4月のApple Watch試着開始日のことです。
「究極の芸術は建築」であるというのが、世界初のデザイン学校バウハウス創設にあたっての理念です。
それを体現するかのように、Apple Storeという空間と、そこで得られる体験は、アップルの創造した重要な作品です。
注意深く見てみると、店内の什器、照明、配線、消化器、あらゆる要素がシンプルに美しく設計されています。
そして最も重要な要素である、スタッフによる接客・サポートも、素晴らしく心地よいものです。
Apple Store札幌の素晴らしいスタッフたちのおかげで、いつも気持ちよく訪れることができ、アップルがさらに好きになりました。
今回、入居しているビルが取り壊されるとのことで、退去は致し方ないことです。
私たちユーザも残念に思っていますが、そこで働いてきたスタッフも、やはり心を痛めているでしょう。
札幌のスタッフは、ほかの店舗に移動・転勤したりするようです。
事情で札幌を離れられず、退職を選ぶ方もいるでしょう。
閉店前日の最後のワークショップで、講師をしてくれたスタッフがこんなことを言っていました。
「だれよりも私たちが、札幌に帰ってくるのを望んでいる」と。
札幌での再オープンを期待しても良さそうなアップルのコメントが、閉店翌朝の地元紙で伝えられました。
これを信じて、Apple Store札幌の再オープンを待ち続けます。
ありがとうApple Store札幌。
またこの街で会いましょう。
- 【レポート】涙のハイタッチ – Apple Store札幌、閉店の記録
- 【編集後記】Apple Store札幌に12時間滞在した日(2015年2月21日)
- 【編集後記】Apple Store札幌移転の報に触れて(2015年2月14日)
- Apple Store札幌オープン(2006年6月24日)(Facebookページの写真アルバム)